注目ドラマ紹介:「そして、誰もいなくなった」 藤原竜也が“どん底男”に 人生を乗っ取られる“ジェットコースター”サスペンス

「そして、誰もいなくなった」の一場面。藤原竜也さんと(左)と玉山鉄二さん=日本テレビ提供
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「そして、誰もいなくなった」の一場面。藤原竜也さんと(左)と玉山鉄二さん=日本テレビ提供

 藤原竜也さん主演の連続ドラマ「そして、誰もいなくなった」(日本テレビ系、日曜午後10時半)が17日スタートする。藤原さん演じる容姿端麗、頭脳明晰(めいせき)、家族や友人、恋人にも恵まれ、順風満帆な生活を送る藤堂新一が、同姓同名の人物が逮捕されたことをきっかけに、偽者に人生を乗っ取られ、さまざまな事件に巻き込まれる……という本格サスペンス。初回は30分拡大で放送され、藤原さんが“どん底”に突き落とされる主人公を熱演する。

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 ドラマは「サマーレスキュー~天空の診療所~」やさまざまサスペンスドラマを手がけてきた秦建日子さんのオリジナル脚本、藤原さん主演の「ST 赤と白の捜査ファイル」、映画「カイジ」シリーズなどの佐藤東弥さんが演出で、絶望的な状況で次々とピンチを迎えるジェットコースターのようなドラマが展開する。

 親友の小山内保を玉山鉄二さん、母親を黒木瞳さん、恋人の早苗を二階堂ふみさんが演じるほか、大学時代の友人役でミムラさんと今野浩喜さんも出演。偽の新一を担当する弁護士を鶴見辰吾さんが演じるほか、タレントのヒロミさんが新一の上司役で10年ぶりに連ドラ出演を果たす。さらに、志尊淳さん、「Hey! Say! JUMP」の伊野尾慧さん、おのののかさん、“岡山の奇跡”として注目されている桜井日奈子さんらも出演する。

 第1話では、ネット上に拡散した画像などのデータを消去することができる画期的なソフト「ミス・イレイズ」を開発した優秀な研究者で、恋人の早苗(二階堂さん)を母の万紀子(黒木さん)に紹介して、順風満帆な日々を送っていた藤堂新一(藤原さん)が、ある日、会社から突然「お前は藤堂新一を名乗って潜り込んだ偽物ではないか?」と疑いをかけられる。数日前に新潟で婦女暴行事件を起こして逮捕された同姓同名の男が、国民一人一人に割り振られた13桁の“パーソナル・ナンバー”まで全く同じものを持っていたことが分かり、新一は身元不明の者として会社から謹慎を命じられてしまう。

 この不可解な事件の手がかりを探すため、新一は自分が大学時代を過ごした場所でもある新潟へと向かう。大学時代の友人・長崎はるか(ミムラさん)と斉藤博史(今野さん)の協力で、「なりすまし」の被害に遭っていることを知った新一は、総務省に勤める大学時代の友人・小山内(玉山さん)の力も借りて、自ら開発した「ミス・イレイズ」でなりすました男の本名とデータを、ネット上で探し当てることに成功する。だが、新一には新たな恐ろしい事態が待ち受けていて……という展開だ。

 個人の情報がデータで管理され、ネット上に存在する社会で、“個人情報”が乗っ取られたとき、自身の存在を証明するためにもがく新一は、身に覚えがないうらみや嫉妬を他人から受けているかもしれないと感じ、周囲の人々すべてが信じられなくなっていく。「カイジ」でどん底から大逆転する男を演じた藤原さんが、今回も順風満帆な生活からどん底に追い込まれる男を演じるのが見どころだ。新一を追い込む存在との最後の対決を示しながら、次から次へとめまぐるしく事態が展開していく、その圧倒的なスピード感に、一度はまったら抜けられなくなりそうだ。

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