アイドルグループ「乃木坂46」の生駒里奈さんが主演する映画「コープスパーティー Book of Shadows」(山田雅史監督)が30日に公開する。昨年、生駒さん主演で公開された「コープスパーティー」の続編で、「自分が関わった作品の続編は初めて。素直にびっくりしましたし、うれしかったです」と笑顔で語る生駒さんに、作品の見どころや撮影の舞台裏を聞いた。
ウナギノボリ
ついにクライマックス!「不適切にもほどがある!」
「コープスパーティー」は、コミカライズやアニメ化もされた人気ホラーゲームを基に、「ほんとうにあった怖い話」シリーズなどホラー作品を中心に手がける山田監督が実写化。前作では、誤って実行してしまった呪いの儀式によって、過去に凄惨(せいさん)な殺人事件があった廃校へといざなわれてしまった高校生たちの恐怖が描かれた。
「コープスパーティー Book of Shadows」では、生き延びた生駒さん演じる直美(生駒さん)らが、死んでしまった友人たちを取り戻すべく、再び悲劇の舞台となった廃校へ。同じ儀式で別の学校からやってきた生徒たちとも合流し、かつての友人たちとの生還を目指す……というストーリー。
今作では、怨霊の恐怖に加えて、グロテスクな描写もさらにパワーアップ。生駒さんは「冒頭から衝撃的。グロテスクな描写もふんだんにありますし、今回は人間の恐怖も描かれています。話も複雑になってぐちゃぐちゃに絡み合っています。夏にいろいろなホラー作品がありますが、『コープスパーティー』をぜひ選んで、見ていただきたいですね」とアピールする。
キャストは前作から引き続き、クラスメイト役で前田希美さん、池岡亮介さん、JUNさん、喜多陽子さんが出演。撮影現場では劇中同様、「まるで高校生のように青春してました」といい、「待ち時間に、みんなでたわいもない話をしたり、一つのテーブルを囲んでカップラーメンを食べたり、ロケ現場の学校の屋上で写真を一緒に撮ったり。撮影は1週間弱だったのですが、すごく楽しかったです」と声を弾ませる。
また、続編では新たに、青木玄徳さん、石川恋さん、水石亜飛夢さんが加わり、さらに後輩グループ「欅坂46」の石森虹花さんも登場。石森さんとは今回が芝居初共演で、「私も人見知りなので、お互い緊張していました」と明かすが、「(石森さんは)デビューしてまだ1カ月くらいでの撮影で、一番緊張しているし、不安だったと思うので、ちょいちょい様子を見に行きました。印象はすごくまじめな子。いっぱい準備して撮影に入ってくれましたし、最後まで気を緩めずに頑張っていました」と語り、後輩思いの一面ものぞかせた。
主演作の続編に、「一番うれしかったのは、共演者のみなさんとスタッフさんともう一度会えたこと。心の底から『会いたかった』って感じです」と満面の笑みを見せる生駒さん。一方で、自身の演技には不安があったといい、「共演者のみんなの演技がすばらしくて。それは前作を見たり、その後に舞台を見に行って改めて感じたんですが、すごいなって。だから、続編も『こんなにすごい人たちとできるんだから、頑張らなきゃ』と思いました」と気合いを入れて撮影に臨んだという。
今回は、役作りのために演劇のワークショップに参加。「3回しか行けなかったんですが、演技が上手い乃木坂メンバーを誘って一緒に行きました。メンバーにも主演級の子たちがいっぱいいるので、『どうやって役作りするの?』と質問して、教えてもらったりしました」と舞台裏を明かし、その甲斐(かい)あってか、今作では「前回の演技と比べたら、違和感は少し薄れたかなあと思います」と進歩を語る。
しかし、「滑舌が悪いし、やっぱり私は全然まだまだ。本当に下手なんだって思いました」と自己評価は低い。「できあがった作品を見て、共演者のみんなのすごさを改めて感じました。私はみんなに引っ張ってもらって、少しよく見えているだけ。作品は、前回よりもいいものに仕上がっていますが、自分に対する点数は低いです」と反省を口にする。
今後の女優業の展望についても「私はレベルが低いので、そういう話はまだできないです」と控えめ。「演技の仕事は、チャレンジさせていただける場をいただいている感じ。だんだん面白く感じてきているので、今後もチャレンジさせていただけたら、一生懸命取り組みたいです」と謙虚な姿勢で語っていた。
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