リトルマーメイド:「名古屋四季劇場」オープニング作 人魚が宙を“泳ぐ”演出に注目 あすチケット発売

10月16日から名古屋四季劇場で上演される劇団四季のミュージカル「リトルマーメイド」の一場面 (C)Disney
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10月16日から名古屋四季劇場で上演される劇団四季のミュージカル「リトルマーメイド」の一場面 (C)Disney

 10月にオープンする劇団四季の新劇場「名古屋四季劇場」(名古屋市中村区)の開幕作品となるミュージカル「リトルマーメイド」のチケットが31日に発売される。同劇団とディズニーとの提携4作目で、2013年に東京で開幕して以来、大ヒットを続けている人気作。名古屋公演でもチケットの争奪戦が予想されている。人魚姫が人間の王子に恋をする……というアンデルセン物語の「人魚姫」を基にしたストーリーで、舞台全体を海底に見立て、人魚が宙を“泳ぐ”演出が特長だ。

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 ミュージカル「リトルマーメイド」は、アンデルセン物語の「人魚姫」を基に1989年に制作されヒットしたディズニーの長編アニメーションを再現し、2008年にブロードウェーで初演された。日本公演はその後、上演されたヨーロッパ版に、日本オリジナルの工夫が凝らされている。東京公演は初演から3年が過ぎた現在も、総動員率が95%を超えているという。

 見どころは、最新のフライングシステムを使って舞台上空を優雅に“泳ぐ”、主人公のアリエルたち。海中に差す日の光や、水の流れも表現され、舞台上はまるで海底だ。場面転換が上下に行われるため、アリエルが泳いで海上に姿を現すシーンでは、観客もアリエルとともに浮上していくような感覚になる。海中の生き物たちは、人間が手に持って動かすタイプのパペット(人形)で鮮やかに表現されており、名古屋公演独自のキャラクターも登場するという。

 このほど、東京公演でアリエル役を演じた小林由希子さんと松元恵美さん、アリエルのお目付け役で宮廷音楽家のカニ、セバスチャンを演じた飯野おさみさんが会見。3人はともに愛知県出身で、名古屋公演の出演候補者でもある。

 小林さんは「ディズニーのリトルマーメイドは、小さい頃から見ていて、人魚になりたいと思っていた」と振り返り、「アリエルは7人姉妹の末っ子で、自分の考えがはっきりしていて、好奇心旺盛なところが魅力。セバスチャンや、父親のトリトン、姉たちとの交流や関係性を大切にしながら演じたい」とコメント。松元さんは「アリエルの喜怒哀楽を大切に演じたい」と話し、同作で「親子愛、家族愛など感じてもらえるものがあれば」と笑顔を見せた。

 またセバスチャン役を13年から演じている飯野さんは「おじいちゃんおばあちゃんから、小さい子供までみんなが楽しめる作品。いろんな世代に楽しんでもらえれば」と話し、自身の役どころを「アリエルを一生懸命、守る姿が滑稽(こっけい)でもあって愛されるキャラクター」と説明した。劇場版アニメでアカデミー賞音楽部門の主題歌賞を受賞したナンバー「アンダー・ザ・シー」をセバスチャンが歌うシーンでは、人間の世界に憧れるアリエルに、セバスチャンが海のすばらしさを伝えようとする。たくさんの海の生き物が次々と現れ、華やかでユニークな同ミュージカルの大きな見せ場の一つとなる。

 上演は、名古屋四季劇場で10月16日から。7月31日に10月16日~17年2月26日の公演分が発売される。

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