人気マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)」の約8メートルの“巨大絵巻物”が3日、作中にたびたび登場する神田明神(東京都千代田)に永年奉納された。連載40周年を記念して、作者の秋本治さんが描き下ろした巨大絵巻物には、主人公・両津勘吉をはじめとする「こち亀」のキャラクターや神田明神のほか、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のエヴァンゲリオン初号機や初音ミク、ゲーム機「ゲームボーイ 」なども描かれ、時代を彩ってきたさまざまな流行を一覧できる内容となっている。
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奉納式に出席した秋本さんは「マンガを絵巻にするので大丈夫ですか?と聞いたのですが、下町のことをつづっていただければというお話でした。マンガの場合、和紙に描くことはない。ガラスペンで描くことになり、マンガの技術が使えなかった。連載も続いているので、大変な作業でした。マンガが神田明神に残るのはうれしいことです」と語った。神田明神の宮司の大鳥居信史さんは絵巻物について「その時代を知る貴重な資料になる」と話した。
「こち亀」は、東京の下町を舞台に、並外れた体力を持ち、人情味あふれる警察官・両津勘吉が巻き起こす騒動を描いたギャグマンガ。1976年から「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されている長寿作で、コミックスは199巻まで発売されており、累計発行部数は約1億5000万部を誇る。17日発売の同誌42号で最終回を迎え、同日発売のコミックス200巻が最終巻となる。
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