女優の尾野真千子さんが主演し、「家政婦のミタ」などの遊川和彦さんの脚本を手がける連続ドラマ「はじめまして、愛しています。」(テレビ朝日系、木曜午後9時)が15日、最終回を迎える。江口洋介さんとともに、親に捨てられた男の子と特別養子縁組制度を使って親子になろうとする夫婦を演じてきた尾野さんは、このほどクランクアップを迎え、初挑戦となった“遊川作品”を振り返った。
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親に捨てられた男の子・ハジメ(横山歩くん)と出会ったピアニストの梅田美奈(尾野さん)と夫の信次(江口洋介さん)が、特別養子縁組でハジメと親子になろうとする姿を描いてきた同作。ラストシーンの撮影は埼玉県内で行われ、すべての撮影を終えた尾野さんには、スタッフから花束と大きな拍手が贈られた。
尾野さんは「愛の伝え方というのはこんなにも難しい……その難題を、いろいろな方の力を借りながら、江口さん、歩との3人で乗り越えることができました。いい夫婦、いい親子だったと思います」としみじみ。「今は愛の深さや伝えることの難しさが分かったし、これから私が女優業を続けるにあたって、一つの試練であり目標ができたという思いです」と明かした。
また、撮影前には遊川さんから「難しい芝居を要求して、彼女自身も知らない表情を引き出したい」と“挑戦状”を突きつけられていたといい、尾野さんは「今回、遊川さんのスタイルを経験したことで、いろいろな自分を見せてもらうことができました。勉強になったという気が今すごくしています」と語った。
最終話では、美奈と信次が、ハジメ(横山くん)を養育するのに適していると家庭裁判所に監護者指定を申し立てるが却下されてしまい、すぐさま高裁への上訴を決断するが、その矢先、ハジメの生みの親の泉(志田未来さん)が遺書を残して姿を消したことを知り……という展開。尾野さんは最終話の見どころについて「言いたくない!」と笑いつつ、「言いたいことはいっぱいあるけど、今は『待っててください』ということだけです。ストレートに作品を見て感じていただけたら、作った私たちはうれしいし、恵まれます」とメッセージを寄せた。
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