エッセイストの阿川佐和子さんが、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「とと姉ちゃん」の9月30日に放送される第155回に出演することが27日、分かった。阿川さんが朝ドラに出演するのは初めてで、テレビ番組の司会者・沢静子を演じる。ヒロイン・常子(高畑充希さん)が長年の功績を認められ、日本出版文化賞を受賞し、沢静子が司会を務める番組に出演する場面で登場する。
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阿川さんは「突然のご依頼は、収録日の1週間前でした。なんで私に?と思いつつ、気がついたら『はい!』と快諾していました。朝ドラに出られるなんて、ちょいと無視できない一大事件です。大ざっぱにせりふを頭に入れてスタジオに赴くと、たちまち昭和の時代へタイムスリップ。と思いきや、お隣のスタジオからは『真田丸』の戦国武将がぞろぞろ出てくる、出てくる。NHK見学の小学生気分で興奮していたら、とうとう収録時間になり。何に驚いたって、まず高畑さんの長ぜりふの見事さです」とコメントを寄せている。
番組を手がける制作統括の落合将チーフプロデューサーは、阿川さんの出演について「“とと姉ちゃん”として生きてきた常子の人生の大団円として、才媛・阿川さんにドラマともドキュメンタリーともつかない絶妙な空気感で、常子に『おめでとう』と語りかけていただき、常子もさぞ幸福なことと思います。1回そして1シーンのみの出演ですが、阿川さん、お忙しいところ、締めくくっていただき、ありがとうございました!」と話している。
「とと姉ちゃん」は、生活総合誌「暮しの手帖」創業者の大橋鎮子(しずこ)、花森安治らの軌跡をモチーフとしたドラマ。11歳で父を亡くしたことを境に家族の父代わりとなった小橋常子(高畑さん)が浜松から上京し、女性向けの雑誌を創刊。雑誌は、花山伊佐次(はなやま・いさじ)の助けを借りながら、高度経済成長期を生きる女性に支持されていく……というストーリー。NHK総合で月~土曜午前8時ほかで放送。全156回を予定。
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