中村勘九郎:父・勘三郎の言葉「歌舞伎はロック」を東京スカイツリーで体現

「東京スカイツリー天望歌舞伎」の先行上映に登場した中村勘九郎さん
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「東京スカイツリー天望歌舞伎」の先行上映に登場した中村勘九郎さん

 歌舞伎俳優の中村勘九郎さんが4日、東京スカイツリー(東京都墨田区)の天望デッキ フロア350で開催された、同所の「SKYTREE ROUND THEATER」で上映される新プログラム「東京スカイツリー天望歌舞伎」の先行上映に登場した。同プログラムについて「今回はロック。洋楽に合わせて踊りました!」と笑顔で語った勘九郎さんは、イベント後の会見で「『歌舞伎はロックだ』と父が言っていたけれど、間違いはなかった」と満足げで、「新しい挑戦をどんどんしていかなければ。何より父は歌舞伎を愛していたんで」と父の故・勘三郎さんを振り返った。

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 「東京スカイツリー天望歌舞伎」は、歌舞伎本来の芝居小屋再現を目指して旗揚げされた平成中村座とコラボレーションした約7分の映像。外国人観光客にもなじみ深いロックギタリスト、チャック・ベリーの楽曲「ジョニー・B.グッド」に合わせて、鮮やかな赤い髪の獅子に扮(ふん)した勘九郎さんが歌舞伎舞踊を踊った映像と、平成中村座の公演映像のコラージュ、地上350メートルのスカイツリーの夜景とを組み合わせた。上映は日没後毎日5~7回、各回約7分。5日から2017年1月31日まで。

 勘九郎さんは「父が言ってたんですけれど『江戸時代にエレキギターがあったら、歌舞伎役者は絶対使っていた』。合うんですよ!」と熱を込めて語り、「やってみるまでは大丈夫かなと思ったんですが、出来上がりもなかなかいいものになっている」と自信を見せ、「これをきっかけに、歌舞伎を愛してくだされば、とてもうれしく思います」と期待を寄せた。

 また新たな挑戦に「私がこうしていられるのも父のおかげ。本当に輝いていた父の背中を見て、あの人のようになりたい(と思った)」といい、「(自分の)子どもたちも来年初舞台を控えていますので、まず僕が輝いていないと、彼らが『やりたい』という気持ちが湧かないと思うので、とにかく輝き続けたい」と父親の顔も見せていた。

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