人気ライトノベル「ソードアート・オンライン」(電撃文庫)の初の劇場版アニメ「劇場版 ソードアート・オンライン-オーディナル・スケール-」(伊藤智彦監督)が18日、公開される。「ソードアート・オンライン」は川原礫さん作、abecさんイラストのライトノベルで、近未来を舞台に、オンラインゲームを取り巻く事件を描き人気を集めている。劇場版は、主人公らが次世代AR型情報端末の専用ゲーム「オーディナル・スケール」にまつわる陰謀へと巻き込まれていく。今回、原作の川原さんが書き下ろしたオリジナルストーリーとなり、リアリティーと革新性に満ちあふれている。
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「ソードアート・オンライン」はシリーズ累計発行部数は全世界で約1900万部を誇る。テレビアニメ第1期が2012年7~12月、第2期が14年7~12月に放送された。天才プログラマー・茅場晶彦(声・山寺宏一さん)が開発したフルダイブ専用デバイス「ナーヴギア」がVR(仮想現実)世界に無限の可能性をもたらした4年後。次世代ウェアラブル・マルチデバイス「オーグマー」が発売され、多くのユーザーを獲得する。そのキラーコンテンツとなった専用ゲーム「オーディナル・スケール」。アスナ(声・戸松遥さん)たちもプレーするそのゲームに、キリト(声・松岡禎丞さん)も参戦しようとするが……というストーリー。ARアイドル・ユナ役を歌手で女優の神田沙也加さん、謎の剣士・エイジ役をミュージカル俳優の井上芳雄さん、オーグマーの開発者・重村教授役を俳優の鹿賀丈史さんが声を担当している。
「ソードアート・オンライン」にはVRをはじめ人工知能(AI)など、数多くの最新技術が盛り込まれているのも注目ポイントだ。今回はオーグマーというAR端末を使うゲームで現実世界にモンスターが現れるというシーンが出てくるが、現実世界で3D映像を見られるヘッドマウントディスプレーがあることを考えれば、技術面やガジェット面の近未来を描いているようで興味深い。ファンタジーやSF要素も魅力だが、アスナとキリトの変わらない絆など人間ドラマでも楽しませてくれる。18日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで公開。(遠藤政樹/フリーライター)
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