俳優の玉山鉄二さんが、東海テレビとWOWOWが共同制作する連続ドラマ「犯罪症候群 シーズン1」で、NHK連続テレビ小説「マッサン」以来、2年ぶりに地上波の連ドラ主演に挑むことが28日、明らかになった。警視庁が表立って動けない事件を処理する特殊任務担当の3人の男たちを描く社会派サスペンスで、谷原章介さんと渡部篤郎さんも出演。玉山さんは「この3人だからこその説得力や大人の魅力を出して、見応えのある作品を届けられたら」と意気込んでいる。
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原作は、累計45万部を発行する貫井徳郎さんの3部作小説「失踪症候群」「誘拐症候群」「殺人症候群」(双葉社)。まず、東海テレビが「失踪症候群」「誘拐症候群」を基に「犯罪症候群 シーズン1」のタイトルでドラマ化し、「オトナの土ドラ」枠で4月8日から全8話を放送。続いてWOWOWが「殺人症候群」を基に、谷原さん主演で、シーズン1の内容を視点を変えて描く「シーズン2」を制作。WOWOWの「連続ドラマW」枠で、6月11日から毎週日曜日午後10時に全4話を放送する。
シーズン1では、少額の身代金を要求して確実に儲けるという手口の誘拐事件が起き、警視庁人事2課の環敬吾(渡部さん)は、元敏腕刑事の武藤隆(玉山さん)に秘密裏の調査を依頼する。犯罪捜査には関わらないつもりの武藤だったが、犯人グループが未成年者の集団と聞かされて依頼を受ける。武藤はかつて、親代わりに育ててきた妹を未成年に殺されて復讐(ふくしゅう)に走ろうとした過去があり、妹の恋人で先輩刑事だった鏑木護(谷原さん)にいさめられたものの、いまだに心の傷を引きずっていて……という展開が描かれる。
WOWOWが民放と組んでドラマを制作するのは、TBS、日本テレビに続いて3度目。東海テレビで放送するシーズン1はエンターテインメント性をやや意識し、WOWOWのシーズン2は、社会派サスペンスの色彩を前面に打ち出す。
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