みうらじゅん:重厚ドキュメンタリーとの“かみ合わせ”の悪さ嘆く? いとうせいこうと“副音サー”に

「ノンフィクションW SACRED~いのちへの讃歌」実況・副音声版の公開収録に登場したみうらじゅんさん(左)といとうせいこうさん
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「ノンフィクションW SACRED~いのちへの讃歌」実況・副音声版の公開収録に登場したみうらじゅんさん(左)といとうせいこうさん

 マンガ家のみうらじゅんさんが9日、東京都内で行われたWOWOWのドキュメンタリー作品「ノンフィクションW SACRED~いのちへの讃歌」の実況・副音声版の公開収録に、作家でタレントのいとうせいこうさんと登場した。番組は「人はなぜ祈るのか?」という普遍的なテーマに迫る重厚なドキュメンタリーで、アナウンサーならぬ“副音サー”として参加することになったみうらさんは、「“副音サー”としてハードルが高かった」と渋い表情。「あくまで“副”ですから、(視聴者が)メインとお考えになると困ります。大きなことになっていてちょっと驚きました。意見を述べたつもりはないので……」と内容と自分たちのキャラの“かみ合わせ”の悪さを嘆いた。

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 「ノンフィクションW SACRED~いのちへの讃歌」は、WOWOWと米国の公共放送網「PBS」の代表格である放送局「WNET」が共同で制作。ニューヨークを中心に世界の40もの場所でカメラクルーが撮影した映像をもとに、「人はなぜ祈るのか?」という普遍的なテーマに迫る“一大映像叙情詩”。監督は社会派ドキュメンタリー監督として知られるトーマス・レノンさん。第29回アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭のパノラマ部門に正式出品し、第29回東京国際映画祭でワールドプレミア上映された。

 いとうさんは“副音サー”として「(次は)全然、興味のないスポーツ。クリケットとか、2時間くらいやりたい。それまでスポーツに興味のなかった人も副音声と一緒に“あー”ってなるかもしれない」と話し、「『木の育て方』みたいなことを1時間やっていても、違う話をしているうちに(視聴者が)『木って結構いいな』って思えてくるのが僕らの仕事」と冷静に分析。みうらさんも「興味がないってことは、好き嫌いとは別。そこを“副音サー”がどうにかしたい。興味がないっていうのは好きになる最高のチャンスなんで」と、今後に向けて使命感に燃えていた。

 番組はWOWOWプライムで26日午後8時半に放送され、実況・副音声版は初回放送後からWOWOWメンバーズオンデマンドで配信される。

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