プロ・アマを問わず、優れたシナリオ作品を発掘する「第10回WOWOWシナリオ大賞」の授賞式が10日、東京・赤坂のWOWOW本社で行われ、応募総数455編から舘澤史岳さんの「食い逃げキラー」が大賞に選ばれた。舘澤さんには賞金500万円が贈られ、受賞作は2017年度中にWOWOWでドラマ化される予定。優秀賞には、新井まさみさんの「洛中洛外ソロウェディング」、タレントの高島麻利央さんの「のぼる」の2作品が選ばれ、賞金100万円がそれぞれ贈られた。
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舘澤さんは同賞第5回(2012年)にも応募し最終選考に残ったことを明かしながら「第5回だけ大賞が該当者なしだった。そのときの見返してやるという気持ちがあった。忘れ物を取りに来たではないけど、うれしい」と満面の笑み。
受賞作は、貧しい生い立ちの中、食い逃げをきっかけに速く走る才能を開花させた異端のスプリンター・染谷省吾が、ひょんなことから食い逃げに悩まされるファミリーレストランで“食い逃げキラー”として働き始める……というストーリー。自身が“食い逃げ”を目撃し、ワンオペレーションのため犯人を追いかけようとしなかった際の気持ちから書き上げた作品で、「スカッとする作品を3年がかりで作りました」と笑顔を見せた。
また、松竹芸能所属の女性タレントで、優秀賞に選ばれた高島さんは「身長が175センチあるので、ドラマのエキストラなどができず、どうしようかと思ったときに、作品を書きました」と明かし、「師匠だったり、先輩方の言葉を紡いで作品にさせていただいた。本当に感激で胸がいっぱい」と喜び、「私が大賞になったら、私自身も出演しようと思っていたのですが、優秀賞だったので(大賞になった『食い逃げキラー』に)出演させてほしい」とお願いしていた。
授賞式には選考委員長の崔洋一監督、田中晃社長も出席。来年から同賞が「WOWOW新人シナリオ大賞」と名前を改めて開催することも発表された。
なお、前回の大賞に選ばれた小山ゴロさんの「稲垣家の喪主」は、子役の金成祐里くん主演で18日午後10時からWOWOWプライムで放送予定。映画「ハンサム☆スーツ」「ヒロイン失格」の英勉監督がメガホンをとり、広末涼子さん、バカリズムさん、森山未來さんらも出演する。
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