ホラン千秋:信頼を得てこその「夕方の顔」 TBS「Nスタ」キャスター就任への覚悟

4月から「Nスタ」のキャスターを務めるホラン千秋さん
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4月から「Nスタ」のキャスターを務めるホラン千秋さん

 4月からTBS系の夕方のニュース番組「Nスタ」(月~金曜午後3時50分、一部地域を除く)でキャスターを務めるタレントのホラン千秋さん。以前にも日本テレビ系のニュース番組「NEWS ZERO」でキャスターを務め、情報番組への出演も豊富と、早くもTBSの“夕方の顔”になることを周囲から期待されている。「“夕方の顔”だなんて恐縮ですが、日々ニュースを伝える中で、自分のコメントや伝え方、言葉の選び方で視聴者の皆さまに信頼を得て、初めて“夕方の顔”と呼んでいただけると思うので、ただただ頑張らなくてはという気持ちでいっぱいです」と語るホランさんに、キャスター就任への覚悟や番組への思いなどを聞いた。

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 ◇武器は興味への瞬発力? 「最後まで掘り下げるタイプ」とも…

 ホランさんは4月3日から番組に出演し、メインキャスターの井上貴博アナウンサーとタッグを組んでニュースを読むほか、専門家や報道記者とのニュース解説にも挑戦。エンタメ情報や天気コーナーなども担当する。

 ホランさんは「一番最初に報道番組のキャスターのお仕事をさせていただいたのは、おそらく『NEWS ZERO』(2012年)だと思います。でも今は帯で報道番組を担当させていただくことがどれほど大変で責任感があることなのか、当時よりもひしひしと感じています」といい、「世界や日本が動く瞬間を最前線で見て、視聴者の皆さまに届ける仕事に携わらせていただけるのは、大変光栄ですし、身が引き締まる思いがしますね」と心境を明かす。
 
 今回の起用に関して番組の谷上栄一プロデューサーは「ホランさんはとにかく反応が早い。夕方の時間はニュースが動いている時間。ホランさんの瞬発力に期待している」と話しているが、ホランさんは「自分ではあまり自覚はありませんが、そう言っていただけるのは素直にうれしいです。でもやっぱり周りの経験豊富な方と比べると『まだまだ頭の回転遅いな』って、自分のできなさやふがいなさを感じることの方が多い。私からするともっと瞬発的に動けて、コメントできたらなって思うことがたくさんあるので」と恐縮する。

 一方で「ただ、瞬発的に興味を持つというのは得意かもしれません。興味への瞬発力というか」と笑うと、「あとは自分の生活に直結するものだったり、なかなか理解しづらいことに関して、最後まで掘り下げるタイプかもしれないですね。自分が納得しないまま伝えても、視聴者の方にも伝わらないでしょうし、なぜそうなのかという理由を納得して伝えるのと、そうでないのとでは伝わり加減が違うと思います」と語っていた。

 ◇関心事は都政にトランプ政権? 「真摯に伝えるという姿勢を貫きたい」

 さらに「画面には映らない部分ですけど、自分が理解できない部分などは、自分で調べたりスタッフさんに聞いたり、当たり前の作業ではありますが徹底していきたいです」と話すホランさん。現在の関心事は「いろいろありますが、小池百合子都知事就任後の都政」で、「例えば豊洲市場の移転問題でも、今まで何ごともなく進んでいるように見えたことが、違う角度から見たら実は全然違っていて、物事には今まで知りもしなかった事実が隠れていることもあ得るんだ、という視点を持つ大切さに改めて気づくきっかけにもなりました」と明かす。

 また、WOWOWの中継番組で案内役を務めた米グラミー賞を振り返り、「それぞれアーティストが確固たる意志を持って、トランプ大統領の政治に対する不満とか懸念みたいなものを示していましたが、大領領就任から日が浅いのに、これだけ社会に変化があるってことは1年後、4年後のアメリカはどうなっているんだろうって、この先がとても気になります」といい、「日本と世界が今後どういうふうに動いていくのか、それこそ国外の出来事も身近なものとして、自分たちの生活にも直結するものとして、それら一つ一つをしっかりと視聴者の皆さまに伝えなくてはいけない」と気を引き締めていた。

 最後にNスタのキャスターとしての自分に「期待する部分」を聞くと、ホランさんは「自分は、分からないことは分かるまで追い求めるタイプ。私自身が分からなかったら、視聴者の皆さまにも伝わらないと思うので、分からないことを分からないと言う勇気も必要。それらを画面に映る前の段階できっちりと解消して生放送に臨むということと、自分が理解した上で真摯に一つ一つ伝えていくという姿勢は貫きたい」と力を込め、「その上でたくさんの方に、『Nスタはこういうものなんだよ』と知ってもらって、頼りにされる番組にしたいです」と意気込んでいた。

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