女優の有村架純さんが出演した映画「3月のライオン」(大友啓史監督)の2部作の前編が全国で公開中だ(後編は4月22日公開)。有村さんは、神木隆之介さんが演じる高校生プロ棋士の零が引き取られた幸田家の長女・香子を演じた。香子は、プロ棋士を目指していたが、才能で零にかなわないことが分かり、父にその夢をあきらめさせられたことで2人に対して複雑な感情を抱いている役どころ。プライドが高く気性が激しい性格の香子を、有村さんは体当たりで演じている。今年はこのほかにも映画2本の公開待機作があり、4月からNHK連続テレビ小説「ひよっ子」のヒロインを務めるなど引く手あまたな有村さんに、10年後の自分について、また休日の過ごし方や女性として輝く秘訣(ひけつ)について聞いた。
ウナギノボリ
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映画は、羽海野(うみの)チカさんの人気マンガを実写化。ある日、同じ下町に住む川本家の3姉妹と出会った高校生のプロ棋士の零が、数々の対局と人々との交流を通じて、棋士として、人として、成長していく姿が描かれる。主人公・零を神木さんが演じるほか、倉科カナさん、染谷将太さん、清原果耶さん、佐々木蔵之介さん、加瀬亮さん、伊勢谷友介さん、前田吟さん、中村倫也さん、奥野瑛太さん、新津ちせちゃん、伊藤英明さん、豊川悦司さんらも出演する。有村さんが演じる香子は、豊川さんが演じるプロ棋士・幸田柾近の長女で、プライドが高く気性が激しい性格の役どころだ。
2月に24歳になった有村さんに、10年後、どうなっていると思うかと尋ねると、「34歳ですね。普通の女性としては結婚して子供がいて……。あと、ある程度、自分のペースでお仕事ができていたらいいなあと思います。そのころには役の幅も今とはきっと変わっていると思うので、自分でも楽しみですね」と笑顔で話す。
そのころどんな役どころをやっているか想像してもらうと、「キャリアウーマンとか、刑事ものとかかな。警察官は『SPEC』でしかやったことないですからね。すごくカッコいいんだろうなと思います」と思いをはせる。
多忙な有村さんだが、もし長い休みが取れたら? 「海外に行きたいです。ヨーロッパなら北欧の方とか、アメリカにも行きたいですね。アメリカだったら、ベタにニューヨークやロサンゼルスとか。まだ行ったことがないので行ってみたいですね」と目を輝かせる。
欧州は「今まで、一回だけ行ったことがありますけれど。もし行けるとしたらスウェーデンやスイスなどに行ってみたいです。スイスだったら自然の中でたくさん緑を見たいですし、スウェーデンなら街並みがすごく可愛いので、雑貨屋さんなんかに行ってみたい」と想像する。だが「そういう機会はしばらくはなさそうですね」と少々残念そうな表情を見せた。
最近、有村さんが気になるファッションアイテムを聞くと、「スウェット生地のものが気になりますね。アウターを着なくても可愛く着られるので、ちょっと大き目のスウェットのトップスとか」といい、「あとはデニムとかですかね。最近はスキニーがはやっているんですけれど、ちょっとダメージとかが入ったものも可愛いかなと思います」と語る。
色味は「私はわりと濃い目が好き。でも、せっかく春だからちょっと明るい色も着たいですね」と想像を巡らしていた。
最後に、女性がずっと輝き続ける秘訣(ひけつ)を尋ねると、「いつまでも女性としてときめく気持ちというものを大事にしたいですね。人でも、物でも、いい景色を見て心が動かされるとか……」と笑顔で語った。有村さんの今後の活躍が楽しみだ。
<プロフィル>
ありむら・かすみ。1993年2月13日生まれ。兵庫県出身。2010年に女優デビュー。13年のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で人気を博し、「映画ビリギャル」(15年、土井裕泰監督)で、第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞と新人俳優賞を受賞。さらに同作と「ストロボ・エッジ」(15年、廣木隆一監督)でブルーリボン賞を獲得する。そのほか主な出演作は、声の出演の「思い出のマーニー」(14年、米林宏昌監督)、「アイアムアヒーロー」(16年、佐藤信介監督)、「僕だけがいない街」(16年、平川雄一朗監督)、「何者」(16年、三浦大輔監督)など。公開待機作に「関ケ原」(17年、原田眞人監督)、「ナラタージュ」(17年、行定勲監督)がある。4月から放送のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」で主演を務める。
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