注目映画紹介:「笑う招き猫」松井玲奈&清水富美加が笑いに全力投球! 夢追う姿に胸アツ

「笑う招き猫」のワンシーン(C)山本幸久/集英社・「笑う招き猫」製作委員会
1 / 10
「笑う招き猫」のワンシーン(C)山本幸久/集英社・「笑う招き猫」製作委員会

 元「SKE48」で女優の松井玲奈さんと宗教団体「幸福の科学」への出家を表明したことで話題となった清水富美加さんがダブル主演の映画「笑う招き猫」(飯塚健監督)が29日、公開される。山本幸久さんの同名小説(集英社文庫)が原作。売れない女性漫才コンビが、お笑いの世界で奮闘し、挫折しながら夢を追いかける姿や女の友情を描く。

ウナギノボリ

 ヒトミ(清水さん)とアカコ(松井さん)は結成5年目を迎えた漫才コンビで、何度もケンカ別れしてはよりを戻しながら、小劇場の片隅で常連客を前にネタを披露する日々を送っている。人気も仕事もない2人は、アカコの幼なじみ・蔵前(落合モトキさん)らと、近所のやっかい事に首を突っ込んでいた。ある日、先輩芸人とのトラブルがきっかけで思いがけないチャンスがヒトミとアカコに舞い込み……というストーリー。「荒川アンダー ザ ブリッジ」「大人ドロップ」の飯塚監督が脚本も手掛けた。お笑いコンビ「なすなかにし」が漫才監修を担当している。

 主人公2人が時にぶつかり合い、時に励まし合い、時に笑い合う姿には、友情や絆といった言葉だけでは表しきれない、分かり合った者同士の親密な空気を感じた。松井さんと清水さんは熱のこもった演技。ネタ合わせや舞台のシーンは、本物の漫才コンビさながら。挫折しつつも夢をあきらめない2人の姿に胸が熱くなった。29日から新宿武蔵野館(東京都新宿区)ほかで公開。(遠藤政樹/フリーライター)

写真を見る全 10 枚

ブック 最新記事