注目映画紹介:「無限の住人」キムタクがノースタントで挑む! 豪華キャストが斬る、舞う…アクション爆発

「無限の住人」のワンシーン (C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
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「無限の住人」のワンシーン (C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会

 昨年末解散したSMAPの木村拓哉さんが主演し、「十三人の刺客」(2010年)などの三池崇史監督が手がけた「無限の住人」が、29日公開される。木村さんがノースタントで躍動美を披露。福士蒼汰さん、市原隼人さん、戸田恵梨香さん、市川海老蔵さんら豪華俳優陣が、さまざまな武器を駆使してアクションを見せる。

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 米国でコミックのアカデミー賞といわれる「ウィル・アイズナー漫画業界賞」の最優秀国際作品賞を受賞した沙村広明さんの同名マンガが原作。万次(木村さん)は、妹の町(杉咲花さん)を失って怒り狂い100人を斬った。謎の老婆に、傷が再生する不死身の体にされてしまう。

 時がたち、永遠を孤独に生きる万次の元に、少女、凜(杉咲さん二役)がやって来て、父親の仇討ちの助っ人を頼む。凜に町の面影を見て用心棒を引き受けた万次に、幕府も手を焼くならず者集団・逸刀流統主の天津影久(福士さん)率いる剣士たちが次々に襲い掛かる……という展開。

 万次を演じる木村さんが、100人斬りで冒頭から目を見張るアクションを披露する。万次は妹を失った後、途方もない時間を孤独に生きてきた男。後ろ姿に寂しさもあるが、敵と剣を交えるときは、天性の勘のよさと動物的な俊敏さを見せる。そんな万次に襲い掛かる敵役の豪華キャストも見もの。福士さんが斧(おの)を振りながら美しく舞い、刺客役の戸田さんがなぎなたなどでアクロバチックなアクションに挑んでいる。

 杉咲さんは懸命に生きて万次の生きる目的となる少女を熱演。三池組初参加で初の悪役を演じた福士さん、三池組常連の北村一輝さん、「極道大戦争」(15年)に続く出演となった市原さんのほか、山本陽子さん、田中泯さん、山崎努さんらベテラン勢も出演している。

 海外でも高い評価を受ける三池監督は剣術シーンを多用し、クライマックスでは約300人のエキストラを使ってダイナミックなバトルを展開。主題歌に、エレキギターをピックを使わずに指で弾く「スラップ奏法」で世界から注目されるMIYAVIさんを起用するなど、世界を意識した作品に仕上がっている。29日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほかで公開。5月17日(現地時間)からの第70回カンヌ国際映画祭で公式上映される。(キョーコ/フリーライター)

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