話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、人気ライトノベル「魔法科高校の劣等生」(電撃文庫)の劇場版アニメ「劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女」です。原作の編集を担当するストレートエッジの三木一馬さんに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
ついにクライマックス!「不適切にもほどがある!」
魅力は二つあります。一つは、魔法という“フィクション”が、“サイエンス”として緻密に理論立てされた世界観。一つは、その世界で数奇な運命に巻き込まれてしまう劣等生の兄と、優等生の妹が織りなす“恋愛”模様です。この両極端な二つの個性が絡み合って物語が紡がれています。ほかにはない、独特の魅力がこの作品にはあると思います。
今回、完全新作オリジナルストーリーであること、物語(脚本)を原作者である佐島勤さんが描くことが決まってからは、「読者、視聴者から『魔法科高校の劣等生』に求められているものは何か」を、佐島さんを含めた制作陣一同で必死になって考え続けました。
結果、個人的には、完成したフィルムの手応えがすごくあるものに仕上がっていると思います。必ずや、皆さまに満足いただけると信じております。
とにかく、やりたいことが盛りだくさんであったため、一度最後まで仕上がった脚本から、泣く泣くシーンをカットする作業が一番大変でした。カットする必要があったのは、フィルムにはテンポの良さとスピーディーさも必要だからです。カッティング作業の最後の最後まで、数秒単位で取捨選択を繰り広げました。
特に主人公・司波達也が冗談を言うシーンと、女性ヒロイン陣の入浴シーンです。双方とも本筋にはほぼ関係のない部分ですが、だからこそキャラの魅力も光るというものです。非常に神経をすり減らす作業でした。成果がフィルムで出ていれば幸いです。
劇場版の見どころは、原作、テレビシリーズから変わらない、司波達也の圧倒的な魔法力による“無双シーン”です。これは大スクリーンでぜひ見届けてもらいたいです。完全なる勝利、完璧なる事件解決。キャッチコピーである「そして司波達也は、伝説となる――。」はだてじゃないことが分かります。忘れてはならない、妹・司波深雪の誰もが魅了されてしまう美しい姿。こちらにも、ぜひ注目してください。
今回の劇場版は、達也と深雪だけではありません。いつもの魔法科高校メンバーだけでもありません! テレビアニメでは未登場だった、アメリカ軍最強の魔法師・リーナが登場します! ……誰ですか、ポンコツちゃんか、と思った人は!? 彼女の華麗でクールな魔法シーンもありますので、楽しみにしていてください!! では、劇場で会いましょう!!
劇場では、1週目来場特典として、佐島勤書き下ろし小説をプレゼントしております! 数に限りがありますので、お早めの来場をお願いいたします!
ストレートエッジ所属 三木一馬
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