尾野真千子:スタンディングオベーションに感涙 初日舞台あいさつで「こんな経験初めて…」

映画「いつまた、君と ~何日君再来(ホーリージュンザイライ)」の初日舞台あいさつに登場した尾野真千子さん
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映画「いつまた、君と ~何日君再来(ホーリージュンザイライ)」の初日舞台あいさつに登場した尾野真千子さん

 女優の尾野真千子さんが24日、東京都内で行われた主演映画「いつまた、君と ~何日君再来(ホーリージュンザイライ)」(深川栄洋監督)の初日舞台あいさつに登場。この日は上映後の舞台あいさつで、キャストの入場時には観客がスタンディングオベーションで出迎え、登壇後もしばらく拍手が鳴りやまず、尾野さんは「こんな経験が日本映画で……こんな経験初めてだったので……」と涙。今の心境を聞かれると、涙で声を詰まらせながら「こうやってご褒美をもらえたことが、今とってもうれしいです」と感動した様子で語った。

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 今作を自ら企画し、映画化にこぎつけた向井さんは「たくさん拍手もいただいて、初めての光景でびっくりしていますけど、役者冥利に尽きます。ありがとうございます」と感謝し、「今までやってきてこういう経験が初めてなので。たくさんの方の気持ちに届いたんだな」と感慨深そうに話した。

 また、舞台あいさつ終盤では、向井さんから尾野さんへ花束が渡される場面も。向井さんから「幸せだったよ、真千子と共演できて」と花束をもらった尾野さんは泣き顔を花束で隠しながら、消え入りそうな声で「ありがとうございます」と感謝。「妻(役)をやらせていただいて、毎日幸せで。楽しい日々を送らせていただいて。こんな日を迎えることができて、ともに足並みそろえて歩んできたことがもう……」と再び声を詰まらせ、「うれしいです、ありがとうございました」と語った。

 映画は、向井さんの祖母・芦村朋子さんの半生記「何日君再来」が原作。向井さんが大学生の時に祖母の手記をパソコンで打ち直し、祖母の卒寿(90歳)にプレゼントするため、家族や親戚と共に自費出版をしたといういきさつがあり、映画化も向井さんが自ら企画。衣食住もままならない戦後の混乱期、夫・吾郎(向井さん)と妻・朋子(尾野さん)が、時代の波に翻弄(ほんろう)されながらも、誇りを失わずに懸命に生きる姿を描く。岸本加世子さん、駿河太郎さん、イッセー尾形さん、今月13日に亡くなった野際陽子さんらも出演している。

 この日の舞台あいさつには、岸本さん、駿河さん、成田偉心さん、脚本を担当した山本むつみさん、深川監督も出席した。

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