土屋太鳳さんがヒロインを演じる映画「兄に愛されすぎて困ってます(兄こま)」(河合勇人監督)が30日に公開される。告白12連敗中の女子高生に突然のモテ期が到来し、次々と現れる年上のイケメンたちがヒロインを巡ってラブバトルを繰り広げる胸キュン作で、土屋さんは映画「PとJK」(廣木隆一監督)に続いて制服姿で“愛され女子”を熱演している。次々と恋愛映画のヒロイン役に起用されていることについて「なんで『恋愛経験初心者の私が』って毎回思いますし、どうしてこんなにも恋愛映画をやらせていただけるんだろうってすごく考えます」と語る土屋さんに話を聞いた。
ウナギノボリ
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「兄こま」は、少女マンガ誌「Sho-Comi」(小学館)で夜神里奈さんが連載中のマンガが原作で、映画にはダンス・ボーカルグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の片寄涼太さんや俳優の千葉雄大さんらが出演。せとか(土屋さん)は恋に恋するちょっと恋愛体質な女の子だったが、初恋相手の高嶺(千葉さん)と急接近すると、さらに続々と“兄系イケメンズ”たちが現れ、人生初のモテ期が到来。一方、せとかの兄・はるか(片寄さん)は揺れる自分の気持ちに戸惑いながら必死に妹を守り続けようとする……というストーリーが展開する。
土屋さんは、ヒロインのせとか役に決まってから「せとかちゃんは外見も中身も本当に私と“真逆”でしたので、こんな可愛い子を自分が演じて失礼になるんじゃないかってドキドキしていました」と振り返る。
一方で「自分のことが自分で分かっていないところだったり、愛情って何だろうって、本物の何かを探しているところは私に共通している」といい、「告白12連敗しているんですけど、ただ好きだから告白するんじゃなくて、自分のことを受け止めてほしいというか。本能的に感じる、“何か足りない”という不安は共通している」と明かす。
また、自分のことを「恋愛経験初心者」と話す土屋さんは、モテ期についても「まだ来てないです。あるのかな?」と照れ笑いし、「本当に大切な人と出会えたらなって思いますけど」と語る。
次々と恋愛映画のヒロイン役が舞い込むことについては「なんで『恋愛経験初心者の私』がって毎回思いますし、どうしてこんなにも恋愛映画をやらせていただけるんだろうってすごく考えます」と葛藤も抱えている様子。それでも「何か自分には“役割”があるんだろうなって。私が制服を着て恋愛映画をやることで何か人に伝わる、何かを伝える役目が自分にはある、“宿命”のようなものがあるって思って、やるようにはしていますね」と思いを明かす。
制服姿についても「いつまで着られるのかというのはもちろんあります」と話す土屋さんだが、「マンガ原作も多いので、なんで自分は原作ものが多いのかなと思ったりもするんですけど、求められているのであれば、全力で取り組みたいです」と力を込める。
さらに「マンガ原作であろうとなかろうと、私にとっては大事な一つの作品。ちゃんと向き合っていきたい、伝えていきたい。高校を卒業しても、高校生を演じることができるというのは女優をやる意味でもあると思うし、女優だから出来ること。だから今は『いつまで』と線引きせず、求められたところで全力で頑張りたい」と前を向いていた。
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