内山理名:ドラマ「5年後のラブレター」に出演 女優業「一生続けられたら幸せ」

共演の向井理さんとは「料理の話で気が合った」という内山理名さん
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共演の向井理さんとは「料理の話で気が合った」という内山理名さん

 エイベックス通信放送が運営する携帯専用放送局「BeeTV」で配信中のドラマ「5年後のラブレター」で、向井理さん演じる夫を妊娠中に病気で亡くし、息子を1人で育てる女性を演じている内山理名さん。同じ年の向井さんとは初共演だが「同じ年だったので、自然と(撮影に)入れました。すごく刺激になりました」と息もぴったりだったようだ。女優の仕事は「一生続けられたら幸せだなと思います」といい、「つねに共感してもらえる人もいいなと思いますし、引き込まれるような演技のできる女優さんにもなれたらうれしいなと思うんですよ」と理想像を語った。(細田尚子/毎日新聞デジタル)

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 向井さんと共演して「最近年上の人とばかり共演していたので、(向井さんの姿を見て)私も頑張ろうと思いました」といつもと違う気持ちになった。向井さんは現場で「よくしゃべってました。お料理するのが好きみたいで、私もけっこう作る方なのでお料理の話をしたり」と共通の趣味で話が合ったようだ。

 「5年後のラブレター」は、向井さんが演じる主人公、志村渉が中学時代から思いを寄せていた菜緒(内山さん)と結婚し、妊娠が分かって幸せの絶頂のときに病に倒れ、その子の誕生を待たずに、「歩夢」と名付けてこの世を去ってしまう。菜緒が一人で歩夢を産んで5年がたったある日、歩夢は絵本の海賊から挑戦状が届いたといって、宝探しの冒険を始める。菜緒は次第にそれが渉からの手紙であることに気付き、歩夢と一緒に冒険を続けるうちに、かけがえのない宝物や自分の中で封印していた夢を思い出す。手紙に込めた渉の本当の目的とは……というストーリー。

 妊婦役や母親役を本格的に演じるのは今回が初めて。息子役の子とカメラが回っていないところでもコミュニケーションを取るようにして、役づくりに生かした。「すごくかわいかったですよ。もちろん私は子供を持ったことがないので、(息子役の子の本当の)お母さんともコミュニケーションを取ってみたり。なるべくその子と一緒にいる時間を長くして、お芝居するときに自然になったらいいなと思いました」という。空き時間には「その子が恐竜が好きだったので、私が知ってる恐竜の名前を言ったら、もっとたくさん(恐竜名が)返ってきたり、あとはゲームの話もしましたね。私はちんぷんかんぷんでしたけど」と笑いながらエピソードを披露した。

 ドラマのストーリーは悲恋ものだが、「ここまでストレートなラブストーリーは初めてですね。気を付けたのは“悲劇のヒロイン”にならないようにということ。悲しみは消えてないんですけど、表向きは元気にしているという役作りをしました」という。03年に実父が亡くなったとき、内山さんが大泣きしていたのとは対照的に、「妹は笑いながら涙を流し、いろんな方にあいさつをしていたんですよ。その姿を見て強いなって思ったんです。私もそうならなきゃって。妹に教えられました」と当時の体験を振り返って、今回の役に反映させた。

 全12話のドラマについて、「1話ごとに感動があったり、サプライズがあるような作品です。最後に大サプライズが待っています。一緒に冒険を楽しみながら、サプライズを待っていてください。私が演じる菜緒に成り切って見てもらえればサプライズを楽しめ、感動もできて、前向きになれる作品だと思います」とアピールした。

 女優の仕事は「『はい、一生続けたいです』と今の私が言っちゃっていいのかなというのはあるんですけど、80歳になったら年相応の80歳のおばあちゃん役ができたらいいなというあこがれはあります」といい、「つねに共感してもらえるような人もいいと思うし、逆に引き込まれるような、見ている人が入り込んで見られるような女優さんになれたらすごくうれしいなとも思うんです。30代なら30代の、40代なら40代の、それぞれの年代ならではの役を演じることができる女優になりたいなと思います」と女優業を続ける決意を新たにしていた。

 次回は、忙しい合間のオフの過ごし方や生き方など内山さんの素顔に迫る。

 <プロフィル>

 1981年11月7日、神奈川県出身。98年にドラマ「美少女H」(フジテレビ系)で女優デビュー。99年にNHK朝の連続テレビ小説「すずらん」に出演したほか、TBS系「美しい人」では田村正和さんの娘役を好演した。その後、03年には「GOOD LUCK!!」(TBS系)にレギュラー出演、同年の「元カレ」(TBS系)でヒロインを演じるなど話題作に続々と出演。同年のNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」にも出演した。05年に「大奥~華の乱」(フジテレビ系)で連続ドラマ初主演。06年に「嫌われ松子の一生」(TBS系)にも主演した。08年1月に蜷川幸雄さんが演出した「リア王」で初舞台を踏んだ。10年2月には明治座(東京都中央区)の「篤姫」で主演。30、31日に「ル テアトル銀座」(東京都中央区)で「朗読劇 私の頭の中の消しゴム」に出演。7月2~12日、世田谷パブリックシアター(東京都世田谷区)で舞台「ヒロイン」に出演する。1日から携帯電話専用放送局「BeeTV」で配信を開始したBeeTV開局1周年記念ドラマ「5年後のラブレター」は、毎週月曜日更新で全12話を配信予定。向井理さん、内山さんのほかに石川樹君、青木崇高さん、中村ゆりさん、大堀こういちさん、田中哲司さん、山本學さんらが出演している。NTTドコモのiモード端末で「iチャネル→BeeTVもしくは、iメニュー→動画→BeeTVにアクセスして見ることができる。月額315円で全番組見放題。

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