注目ドラマ紹介:「崖っぷちのエリー」連ドラ初主演の山田優が西原自伝“貧乏で不幸ながけっぷち女”に

ドラマ「崖っぷちのエリー」の制作発表会見の様子
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ドラマ「崖っぷちのエリー」の制作発表会見の様子

 女優の山田優さん主演の「崖っぷちのエリー~この世でいちばん大事な『カネ』の話」(ABC、テレビ朝日系)が9日からスタートする。「毎日かあさん」などで知られる人気マンガ家の西原理恵子さんが自らの破天荒な半生を「お金」をキーワードにつづった本が原作のドラマ。連続ドラマ初主演の山田さんが、これまでのイメージとは真逆ともいえる“貧乏で不幸ながけっぷち女”を体当たりで演じる。

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 ドラマは、西原さんの「この世でいちばん大事な『カネ』の話」(理論社「よりみちパン!セ」刊)が原作。山田さん演じる主人公・相原絵里子は、高知の田舎の貧乏な家に生まれ、家では“家庭内暴力の嵐”が吹き荒れ、学校では貧乏のせいでイジメにも遭うなど幸せとは程遠い環境で育つ。幸せと金をつかむべく、“絵がうまい”(本当は下手)という唯一の才能を頼りに、マンガ家になる夢を持って上京した絵里子は、持ち前のバイタリティーとド根性で、立ちはだかる障害を次々と乗り越え、不幸と戦いながら、図らずも漫画家として成功していく……。そんな絵里子の“不幸との戦い”と“成功への道”を波瀾(はらん)万丈かつ痛快に描く。

 高知から上京した絵里子が住むことになるアパートの住人で元戦場カメラマンの鴨田丈一をお笑いコンビ「ドランクドラゴン」の塚地武雅さん、鴨田が写真を提供している雑誌「週刊秘宝」の編集者で、やがて絵里子と仕事のパートナーになる平林正宗を小泉孝太郎さんが演じるほか、絵里子の母・光代役で渡辺えりさん、絵里子の義理の父・正造役で陣内孝則さんも出演。「週刊秘宝」の編集長役の大杉漣さん、正造の従兄弟役の田中要次さんも出演するなど演技派のキャストが顔をそろえた。また、原作者の西原さんもゲスト出演するといい、どのシーンでどんな役柄で登場するのかも注目だ。

 山田さんは「ものすごく貧乏なヒロインがいろいろな壁を乗り越えてのしあがる姿を痛快に描いています。初めての連続ドラマの主演なので、私らしく頑張っていきます!」と意気込み、「すごく真っすぐで熱くて、ピュアな絵里子を演じていて、私も前向きになれるので、見ているみなさんにも生きる活力みたいなものを与えていけたらいいなと思っています。ホッとできたり、ちょっとクスッとできたりするところもあるので、そういうところも見ていただけたらいいなと思っています」とアピールしている。

 原作者の西原さんは「あのお美しい山田優さんが私をモデルにした主人公を演じると聞いたとき、正直驚きました。周りからは原作者の権利を強引に行使したキャスティングではないかとギャンギャン言われました」とコメントしており、「魅力的な優さんが生き生きと画面で躍動するのを楽しみにしています。共演者のみなさまも個性的ですばらしい方ばかり。金曜の夜はテレビの前で正座して見させていただきます。この本は、自分の娘とこれから結婚をする女の子たちのために書きました。女の幸せは『結婚』でも、『家庭』でもなく、まず『自立』です。たくさんの女の人に、ドラマを見ていただきたい」と呼びかけている。

 奈良井正巳プロデューサーは、山田さんについて「ド貧乏で不幸なヒロインは、一瞬彼女のイメージとかけ離れていると思われるかもしれませんが、内面に秘めた揺るぎない強さを表現するオーラ、パワー、そして強い“目ヂカラ”を持っています。『この役は山田さん以外にないっ!』と確信しています」とコメント。「西原さんの幼いころからの壮絶エピソードとがけっぷち人生、そしてのし上がっていく物語を、痛快にテンポよく描いていきたい。笑いとホロリとさせる涙もあって、みなさんの心の琴線に触れるような、しかしスピード感あふれるドラマ作りを目指します」と意気込んでいる。

 主題歌は小室哲哉さん作曲でダンスボーカルグループ「AAA」による「負けない心」を起用。ドラマは毎週金曜午後9時放送予定。(毎日新聞デジタル)

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