歌舞伎役者の市川海老蔵さん(32)とフリーキャスターの小林麻央さん(28)が29日、結婚式と披露宴を「ザ・プリンスパークタワー東京」(東京都港区)で開き、終了後会見を行った。会見の一問一答。(毎日新聞デジタル)
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−−およそ1000人のお客様に見守られて披露宴を終えた感想は。
海老蔵 そうですね、多くの方に来ていただきまして、本当に楽しんでいただけたかどうか分からないんですけれど、心配しているうちに、また喜びがあるうちに、あっという間に終わりました。
麻央 行き届かないところもたくさんあったと思うんですけれど、本当にみなさんが温かい心でお祝いをしてくださいまして、これから改めて一歩踏み出すんだなと感じました。
−−とってもいい式でした。海老蔵さんも感激して目がうるうるしていましたが、どのシーンが一番胸にぐっときましたか?
海老蔵 あんまりぐっとしてたわけじゃないですが、そう見えたなら何より。よかったと。本当を言えば、麻央が言ったように、本当に多くの方が来てくださって、お祝いをしてくださって、至らないところもたくさんありましたが……。友人に酒を勧められすぎまして、何かよく分からないですけれど、とりあえず無事に終わってほっとしてます(笑い)。今の質問何言っているか分からないです。
−−4月から一緒に生活して、お付き合いをしているころから海老蔵さんはどこが一番変化しましたか?
麻央 みなさん変わったとおっしゃるんですが、全くそういうことはなく、出会ったころから変わらないな、というのが、一緒に生活していての印象です。
−−毎日、愛している、という気持ちや態度は感じてますか?
麻央 そうですね。……毎日、そういう優しい心で、いてくれます。
−−結婚指輪にこだわりがあって思いがこもっていると聞いたんですが、お二人であわせて見せてもらえませんか。
海老蔵 結婚指輪はおそろいじゃないんですよね。それでもいいんですか。
−−いいです。
(カメラのフラッシュ音)
−−とてもすてきな言葉が込められているそうで。
麻央 はい。フォーエバーラブと。
−−海老蔵さんの指輪にも書いてあるんじゃないかと思うんですけど。
海老蔵 いろいろ書いてありますけど、言えません。
−−教えてください。
海老蔵 恥ずかしいから言えません。
−−幸せ100%以上ですね。
海老蔵 ありがとうございます。
−−海老蔵さん、酔ってませんか。大丈夫ですか。
海老蔵 だから、友達に、非常にお酒を勧められまして。酔ってないかっていうと、酔ってます。
−−隣にいる麻央さんを見てどうですか。
海老蔵 きれいです。
−−麻央さんはいかがですか。
麻央 はい。すてきです。あの、やはりこう、ピシッと決めているところを見るとすてきだなと思います。
−−最後のスピーチで海老蔵さんが『愛を全うします。浮気はしません』と言ってましたが。
海老蔵 あ、聞いてたんですか。あー、一応。
−−浮気はしませんか。
海老蔵 だからあの、(しないから)そういうことを言ったんですね。
−−自信はありますか。
海老蔵 一応。
−−麻央さんは。(海老蔵さんは)とてももてる男性だと思いますが、もてる男性をだんな様にもつ心構えは。
麻央 えっと、心構えというか、信じております。
−−これからどんな家庭を作っていきたいと思いますか。
麻央 これからも、変わらない二人でいられたらいいなと。変わらなければならない部分もきっと出てくると思うので、そういうところは二人で向き合いながら、そして私自身は周りの方にいろいろ学ばせていただきながら変わっていけたらいいなと思っています。
海老蔵 だから僕はお酒を飲み過ぎているので何の質問だか全然聞いていません(笑い)。
(報道陣も笑う)
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−−どんな家庭を築いていきたいか。
海老蔵 どんな家庭を? あー、温かい家庭、楽しい家庭。そして、こういう大きな行事、いろんなことがあったときにみんな一致団結できるような、そういうようなきずな。素直な心で表現できて、それが愛情だということが伝わるような家庭がいいかなと思います。
−−海老蔵さんは、婚約会見の時に毎日がプロポーズのようなものっておっしゃってた。結婚してからは。
海老蔵 そんな感じではありますが、そんなことよりも今は、披露宴に全神経を集中していたが故に、気の利いたコメントができないので。本当にすいません。
(報道陣笑う)
−−麻央さん、今日は挙式・披露宴と長い一日でしたけど、新たに心に誓ったことは。
麻央 改めて、彼に付いていきたいなというふうに思いましたし、そして支えてくださっているみなさん、これからつながりを持っていくみなさん、そしてお父さまお母さま、みなさんに教えていただきながら導かれながら、一歩ずつ彼を少しでも支えられるように歩んで行けたらいいなと思いました。
−−今日一番印象的だったことは。
麻央 すごく胸にぐっと来る場面はたくさんあったんですが、お母さまに手を引いて退場するところが、私としてはすごく胸に残っています。
−−海老蔵さんは。
海老蔵 いやー。(考える)全体的にすごく印象に残っています。やはりその言い出したらきりがない。全部の場面が記憶に残っています。披露宴て大変なので、正直、先輩の言葉を引用して「二度としたくないかな」っていうぐらい疲れてます(笑い)。
−−挙式で愛を誓ったときの気持ちは。
海老蔵 宝前結婚式と言いまして、本来は神前でしたり、教会でしたり(というのが)たまたまうちの家は新勝寺と初代市川團十郎がゆかりがありまして、それ以来ご縁があります。不動明王様というのは普段から大みそかにお参りに行くわけですけども、その中で誓うということはやはり僕としては絶対に破れないといいますか。ま、そういう深い契りを結んだというふうに認識していますが。昨日も練習をちょっとしたのでほとんど同じ流れをしていたので、今日格別すごく感じたかっていわれると、多少どうかなというところがありましたが、自分の中でそういうものをもって挑みました。
−−練習と本番は違いました?
海老蔵 いやー、あまり変わらなかったですね。
−−麻央さんはどんなことを思いながら誓った?
麻央 市川家ととてもご縁のあるお不動様の前で誓い合ったということで、堀越家の一員として、市川家の一員としてこれから歩んでいくんだなという思いを新たに持って身の引き締まる気持ちになりました。そして彼との初めての出会いの時も不動明王様がいらしていたので、今回その不動明王様の前で愛を誓えたというのはとても重く記念に残る日になったと思います。
−−披露宴の間、いろんな方からお子さんの話が出ていましたが。理想は何人ぐらい。
海老蔵 特に決めてないです。どう?(と麻央を見る) 授かりものなので、授かったことを感謝するという感じ。野球チームを作れるぐらいとかそういうのはないです。まあ普通に。
−−いまは、どうですか。既に?
海老蔵 マスコミさんがそういうことをいってるらしいですけど、僕は全然知らなくて。どうなの?(と麻央に聞く)
麻央 ないです。
海老蔵 らしいです。
−−指輪の交換があったと思うんですけどフォーエバーラブと書かれた指輪をしていただいた時どんな気持ちでしたか。
麻央 今日指輪をまたはめていただくときに初めて彼に指輪を薬指にはめてもらったときのことを思い出して、いつまでもそのときの気持ちを忘れずに、そのときよりもより深くより向き合ってお互いを理解してこれから歩んで行けたらなと思いました。
−−海老蔵さんはどんな気持ちを込めてすてきな言葉が書かれた指輪を贈った?
海老蔵 (フォーエバーラブと書かれた)そのままです。
−−お水、(飲むのが)3杯目ですけど大丈夫ですか。
海老蔵 ちょっとまじめにならなくちゃいけないかと思って酔いを覚ましています。4杯目です。
(報道陣笑う)
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−−披露宴でルビーを探しに行かれた映像の時に「彼女を好きなんです」、その後に「君のこと好きなんだ」ってみなさんの前でおっしゃってましたが、麻央さんはどんな気持ちでその言葉を聞いていましたか。
麻央 みなさんの前でいわれると、なんだかとっても照れくさいですけれども。でも彼が一生懸命探してくれて。いつもこう驚かせてくれたり、喜ばせてくれたりするんですけれども、今日はまたいつも以上に一生思いに残るサプライズでした。
−−毎日のように君のことが好きだとおっしゃってるようなんですけれど、麻央さんは家ではなんと返してるんですか。
麻央 (考えて照れながら)ありがとうございますって言います。
−−海老蔵さん、今の言葉は本当ですか。
海老蔵 (本当ではないというそぶりを見せたあと)言えないんじゃないですか。
−−言えないぐらい熱い言葉?
海老蔵 まあ、どちらかというとそういうような。
−−招待客は(海老蔵さんは)亭主関白より尻に敷かれているというコメントが多かったが、実際は。
麻央 亭主関白です。
海老蔵 場の空気で尻に敷かれているって言った方が面白いかなと思って言ったんですけど、やや亭主関白。
−−10月の(新橋)演舞場の舞台の際には麻央さんは梨園の妻デビューというか。そちらの方にごあいさつにうかがうと聞いたんですが。
麻央 8月から少しずつ学ばせていただきながら。
−−どのようなお気持ちですか。
麻央 8月のこともあるので、今日の日は本当にスタートだなという気持ちで今日が終わったら、より、地に足をつけて毎日を過ごしていこうと改めて思いました。
−−今後、麻央さんのお仕事は。
麻央 今のところは、彼の仕事に影響がないところで続けさせていただいています。
−−海老蔵さんは、麻央さんがお仕事を続けることについてどうですか。
海老蔵 今彼女が言ったように、僕の仕事に影響のない範囲で仕事をすることは非常に素晴らしいことだと思ってます。
−−普段家でお二人はなんと呼び合っていますか。
海老蔵 麻央。
麻央 (海老蔵さんの本名)孝俊さんと。
−−プロポーズ以降海老蔵さんの愛を感じた言葉はありましたか?
(シャッター音)
麻央 (しばらく黙って)おしどり夫婦ではなくて、おしくらまんじゅう夫婦になろうと、言われたのがすごく愛を感じました。
(報道陣の笑い声)
−−おしくらまんじゅう夫婦とは、どういう夫婦?
海老蔵 いや、別に。おしどり夫婦って向き合っているイメージですよね。でも、裏に返った時に、ちょっと寂しい。その時に、そっぽ向いているときもふれあっているというか。おしくらまんじゅう(夫婦)というのは、なるべく離れない状況のこと。
−−海老蔵さんの浮気の可能性は「ゼーロー」でしょうか?
海老蔵 う、うん。
−−ニュース情報番組のために。浮気の可能性は?
麻央 はい。ゼ、ロー、です(笑い)。
(報道陣の笑い声)
−−今朝はどのような気持ちでしたか?
麻央 いよいよこの日が来たんだなという気持ちで目覚めて、これまで披露宴を行うにあたって、たくさんの人たちが尽力してくださって、たくさんの方たちがお越しくださるということで、たくさんの人たちとつながりの中で生きているんだな、ということを感じて、めざめました。
−−よく眠れましたか?
麻央 はい。ぐっすり(笑い)。
海老蔵 そうね。意外と遠い日だと思っていたということと、いろんな準備をしていたということと、本当にいろんな方々にご尽力を賜ったということが、いよいよ来ちゃったというのはありましたが、のんびりと起きました。
−−お互いこういう一面があったんだ、とか、ここを直してほしいとかがあれば
麻央 結婚してからも、彼は全然変わったところがなく。一緒に生活を始めると驚く事が多いのかなと想像していたんですけれど、本当に変わらないままなので、これからも変わらず、同じかな。
海老蔵 いや、特に変わらずですね。こんな感じです、朝から。「おはよう」と普通に過ごしていて。そういう中で、懸命に日々頑張ろうと、僕みたいな人に付いていこうとか、彼女なり一生懸命にけなげに頑張る姿は、今の言葉で言うと「惚(ほ)れ直す」と。自然の中に何か昔より派手な部分では感じないこと、日常の中で感じています。