今年デビュー20周年を迎えたミュージシャンのROLLYさん(47)が約10年ぶりに主演する舞台「人生はショータイム! Life is SHOWTIME!」が9月30日、初日を迎え、ROLLYさんと共演者で元「モーニング娘。」の保田圭さん(29)が公演終了後、取材に応じた。保田さんとキスシーンを演じるROLLYさんは「生まれて初めて。そんな役やったことなかった。保田さんは腹をくくってらっしゃると感じたので、なんのちゅうちょもなく、予告もなく、けいこの時からさせてもらいました。しきたりがわからなかったので、練習の時からしないと失礼なんではなかろうかと思って」と話した。
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「人生はショータイム」は、振付師の小井戸秀宅さんが、自身が演出を手がけていたショークラブ「赤坂コルドンブルー」のエピソードをつづった著書を原案に、イリュージョニストのプリンセス天功さんがスーパーバイザー、演出を堀江慶さんが務めた。80年代の東京・赤坂にあるショークラブを舞台に、ショービジネスに人生をかけた天才演出家・向井翔(ROLLYさん)と翔に才能を見いだされたエリコ(保田さん)の恋と人生を描く物語。元宝塚歌劇団トップスターの日向薫さんもクラブの経営者役で出演する。
ROLLYさんはキザで女にだらしないが、どこか憎めず、ショーに人生をかける舞台演出家を、弾き語りを交えて熱演。保田さんは20人のダンサーらと共にレビューさながらのステージを見せ、日向さんも歌やダンスを披露した。観客は手拍子で応え、大喝采(かっさい)の中、初日の幕は閉じた。
保田さんはキスシーンについて「最初は振りでやっていたけど、ある日突然本当にされた。びっくりしました。昨日まではなかったのに今日はするんだって思った」と明かし、「周りが『今した?』っていうミーハーな目になってそれが面白かった」とコメント。また演出の堀江さんからは「『しなくていいです!』って言われました」と苦笑いしていた。約20日間にわたってダンスを特訓した保田さんは初日を終え、「とにかくホッとしました。今回、歌もダンスもお芝居もあるんですが、なかなかけいこの時間が取れなかった」と振り返り、「華やかなものが久しぶりですごく楽しかった」と笑顔を見せた。
ROLLYさんは初日を終えた感想を「ぎりぎりまで綱渡り状態だった。なんとかけが人もなく、大きな事件もなく無事に初日を迎えられたというのは、一人一人が一丸となって作品をクリエートしようという気持ちの表れだったんではなかろうか」とコメント。「今回は普通の舞台の2.2倍ぐらいの情報量がある。一回見ただけでは理解することが不可能かもしれない。千秋楽だけ来るのはやめてください」とアピール。保田さんは「たくさんの方に見てもらいたい。昔あったコルドンブルーのステージをもう一度という感じで作られたステージなので、私たちも気合が入っている。単純に楽しんでもらえるステージ。楽しみに来てください」とPRしている。
公演は「全労災ホール/スペース・ゼロ」(東京都新宿区)で7日まで。(毎日新聞デジタル)