ゲゲゲの女房:クドカン、映画版水木しげる役「怖くなるぐらい似てる」 調布で試写会

映画「ゲゲゲの女房」試写会に登場した宮藤官九郎さん
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映画「ゲゲゲの女房」試写会に登場した宮藤官九郎さん

 「ゲゲゲの鬼太郎」で知られるマンガ家・水木しげるさんの妻・武良布枝(むら・ぬのえ)さんの自伝小説を原案にした映画「ゲゲゲの女房」(鈴木卓爾監督)のプレミア試写会が14日、水木さんが住む東京都調布市で行われ、水木しげる夫妻を演じた吹石一恵さん、宮藤官九郎さんらが舞台あいさつを行った。宮藤さんは「水木先生の事務所でマンガの練習をさせていただきました。劇中のマンガは全部とはいいませんが部分的に描いています」と話し、「僕が思いのほか(水木さんに)似てるのがポイント。ちょっと怖くなるくらい」と見どころを語った。 

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 映画「ゲゲゲの女房」は、吹石さん演じるヒロイン・飯田布美枝が、宮藤さん演じる水木しげるというペンネームの無名のマンガ家・村井茂と出会って結婚し、底なしの貧乏生活の中、命懸けでマンガに打ち込む夫を支えながら生きる姿を描く。松下奈緒さん主演でNHK朝の連続テレビ小説でドラマも放送され、原作も40万部を突破している。ほかに、坂井真紀さん、村上淳さん、柄本佑さん、南果歩さんらも出演しており、水木作品のように日常に潜む妖怪を愉快に登場させたり、「墓場鬼太郎」や「悪魔くん」などの原画がアニメーションになる演出もある。

 吹石さんは「布枝さんはやまとなでしこで、多くは語らず男の人についていくタイプなので、私とは似ていないと思いました」とキャスティングされた際の印象を話したものの、「今の時代として考えるとリアリティーがないけど、私も背が大きいし、(嫁に)いき遅れていたかも。時代が変われば私も布枝さんだったのかも」としみじみ語った。

 映画は11月6日から鳥取、島根県で先行上映開始、11月20日からヒューマントラストシネマ有楽町(東京都千代田区)、新宿武蔵野館(東京都新宿区)など全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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