阿部サダヲ:風間、江口らと任侠テーマの舞台「シダの群れ」をWOWOWで放送

舞台「シダの群れ 岩松了×阿部サダヲ×風間杜夫」の1シーン(撮影:谷古宇正彦)
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舞台「シダの群れ 岩松了×阿部サダヲ×風間杜夫」の1シーン(撮影:谷古宇正彦)

 俳優の阿部サダヲさんが、風間杜夫さん、江口洋介さん、小出恵介さん、伊藤蘭さんらと競演した舞台「シダの群れ 岩松了×阿部サダヲ×風間杜夫」が6日午後5時からWOWOWでハイビジョン放送される。昨年9月18日に、Bunkamuraシアターコクーン(東京都渋谷区)で収録されたもので、劇作家で演出家の岩松了さんが初めて任侠の世界に挑戦。敵対関係にある組との襲撃事件が引き金になり、組の後継問題に発展していく物語で、裏社会に生きる男たちの内部抗争を描いている。

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 病床中の組長に代わり、組を仕切っている水野(風間さん)に、組長の孫が敵対関係にある組によって人質に取られたと連絡が入る。その原因を作ったのが、下っ端チンピラの森本(阿部さん)。激しい銃撃戦の上、孫を奪還するものの、この事件によって、組の将来の問題があぶり出されてしまった。組長の息子のツヨシ(小出さん)、ツヨシの妻と愛人。組長の長年の愛人で、今は水野に明らかな秋波を送る真知(伊藤さん)。その息子で、組員から厚い信頼を得ている人格者のタカヒロ(江口さん)、そして水野と森本。それぞれの立場で組の将来を考えていくのだったが……というストーリー。

 物語は、前半20分で早くも銃撃戦が繰り広げられ、舞台とは思えない緊迫感の中、進んでいく。シリアスなストーリーの中、阿部さんが軽妙な演技で会場の空気を和らげるなど、笑いをテンポ良く織り交ぜながら、観客を引き込む構成だ。

 WOWOWは、「シダの群れ 岩松了×阿部サダヲ×風間杜夫」を初回として、同劇場での舞台作を4週連続(4月6日から毎週水曜午後5時)で放送。2週目は「タンゴ−TANGO− 長塚圭史×森山未來」(13日午後5時)、3週目は「黴菌 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ」(20日午後5時)、4週目は「十二夜 串田和美×松たか子」(27日午後5時)をラインアップする。(毎日新聞デジタル)

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