ジェーン・バーキン:日本語で「気をつけて」 文化放送生出演で被災地にメッセージ

文化放送の情報ワイド番組「くにまるジャパン」に生出演したジェーン・バーキンさん=文化放送提供
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文化放送の情報ワイド番組「くにまるジャパン」に生出演したジェーン・バーキンさん=文化放送提供

 女優で歌手のジェーン・バーキンさんが6日、東日本大震災の復興支援コンサートを開くためにフランスから来日し、コンサート前に文化放送の情報ワイド番組「くにまるジャパン」に生出演した。バーキンさんは、ラジオから被災地に送る曲として、自身の代表曲から被災者を励ます際にいつもかけるというラブソングの「La Javanaise」を選んだ。「愛のない人生を生きていく意味はない」とフランス語で語り、日本語で「気をつけてください。ありがとう。ありがとう」と、ラジオを通じて被災地にメッセージを送った。

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 バーキンさんは、日本でチャリティーコンサートを行う会場を探す際に、文化放送のホールの使用を検討したのがきっかけで、今回文化放送で緊急生出演することになった。来日のきっかけについて、バーキンさんは「大変なことが起きた日本のみなさんに、自分の気持ちを伝える一番ベストなやり方は日本に行くことだと決意して、知り合いを通じてコンサートを行えるかどうかと検討しました」と話した。

 日本のイメージを聞かれると、バーキンさんは「世界では、日本人は感情を表せないというイメージが強いですが、私は感情的な国民だと思います。被災地で日本人がお互いに助け合う姿は考えられない光景なので、全世界が日本人の態度に感動したと思います」と語り、「被災地の映像を見た時、自分がライブをしたこともある仙台も出てきて、優しい日本人のみなさんに何をすればいいか悔しく思いました」と被災地に思いをはせていた。

 英国出身のバーキンさんは、68年に渡仏。映画「スローガン」で共演したアーティストのセルジュ・ゲンスブールさんと結婚し、69年に発表した2人のデュエット曲「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」が各国で放送禁止になるなど話題を呼び、女優、歌手として人気を集めた。99年にTBS系のドラマ主題歌に「無造作紳士」が起用され、04年には井上陽水さんがバーキンさんのアルバムに参加するなど日本でも再び注目された。

 渋谷クラブクアトロ(東京都渋谷区)で行われたチャリティーコンサートには、抽選で当たった600人が招かれ、バーキンさんのほか、タレントの篠原ともえさんや女優の寺島しのぶさんらも参加し、音楽や朗読、ダンスパフォーマンスを展開した。コンサートの模様は、動画配信サイトUSTREAMを通じて全世界に生配信された。会場で受け付けた義援金は「Medecins du Monde(世界の医療団)」を通じて、被災地復興のために寄付される。(毎日新聞デジタル)

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