元バレエダンサーで女優の草刈民代さん(45)が16日、東京都内で行われた主演映画「ダンシング・チャップリン」の初日舞台あいさつに夫の周防正行監督(54)と登場。今作がダンサーとして最後の踊りとなった草刈さんは「もう踊れません、このようには。見ていただけて本当によかったと思います」と映画を見終わった観客に笑顔を見せた。
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今作は、フランス人の振付師、ローラン・プティさんが、喜劇王チャールズ・チャップリンの作品をテーマにして91年に作り上げたバレエ公演「ダンシング・チャップリン」を映画化した。同公演の初演からチャップリンを踊ったルイジ・ボニーノさんと草刈さんが主演し、撮影の舞台裏を映したドキュメンタリーの1部とバレエの2部の2幕構成となっている。草刈さんは「Shall we ダンス?」以来15年ぶりに周防監督作品に出演した。
草刈さんは「(この撮影が)踊り手としての最後の仕事だった。女優の仕事も決まっていて、一つ一つを大切にこなしていって、すっきりした気持ちで(撮影が)終わった」と振り返り、完成した映画について「最後の瞬間でなければ踊れなかった踊り。それを映像に収めてもらっていることが、どんなに幸せか、時間が経つごとによく分かる」と話した。
周防監督は「(同バレエを)結婚した年に草刈と一緒に五反田(東京都品川区)で見た」と明かし、同作がボニーノさんの代表作でありながら同氏の年齢的な限界が来つつあることや、草刈さんが引退を決めていたことから「ルイジ(ボニーノさん)と草刈のためにこの映画を撮りたかった」とコメント。またこの日の上映中に余震があったことに触れ、「落ち着かない感じがまだ続きますが、気をつけながら前向きに生活して」と呼びかけていた。(毎日新聞デジタル)
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