SCANDAL:被災地思い「音楽でパワーを届けたい」 3Dアニメ「豆富小僧」女子高生限定試写

女子高生限定試写会に登場した4人組ガールズバンド「SCANDAL(スキャンダル)」の(中央左から)TOMOMIさん、HARUNAさん、RINAさん、MAMIさん
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女子高生限定試写会に登場した4人組ガールズバンド「SCANDAL(スキャンダル)」の(中央左から)TOMOMIさん、HARUNAさん、RINAさん、MAMIさん

 京極夏彦さん原作の劇場版3Dアニメ「豆富小僧」の女子高生限定試写会が16日、東京都内で行われ、主題歌「ハルカ」を歌う4人組ガールズバンド「SCANDAL(スキャンダル)」が登場。3月11日の東日本大震災について触れ、ボーカルのHARUNAさんは、「つらかったし、すごく落ち込んだりもしたけど、(その後のライブ活動を通じて)音楽ってものすごい力を持っているものだなと感じた。主題歌の『ハルカ』も、負けない心を持っていたいとメッセージを込めて書いたものなので、その『ハルカ』を通して、被災地の皆さんに私たちが音楽でパワーを届けられたら」と力強くメッセージを送った。

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 「豆富小僧」は、京極さんの小説「豆腐小僧双六道中ふりだし」(角川文庫)を、劇場版アニメ「あらしのよるに」の杉井ギサブロー総監督が映像化。人間と妖怪が共に暮らしていた江戸時代、盆に載せた豆腐を持つだけがとりえの豆富小僧(声・深田恭子さん)は、まぬけな見た目と弱虫な性格で、全く人間を怖がらせることができず、父で妖怪総大将の見越し入道(声・松平健さん)から怒られてばかりだった。ほかの妖怪からいじめられ、なぐさめてくれるのは目付け役の達磨(声・武田鉄矢さん)だけという中、母を捜す旅に出た豆富小僧の目の前に母が現れるが、それは妖怪の敵タヌキの仕業で、達磨と2人でお堂に閉じ込められてしまう。にらめっこをしながら外に出る時を待っていた2人は、10万回戦ったとき、ごう音とともに外に出るが、そこは現代の日本だった……という物語。

 深田さんらのほか、小池徹平さん、大泉洋さん、宮迫博之さん、平野綾さん、はるな愛さん、檀れいさんらが声を担当することでも話題を呼んでいる。主題歌「ハルカ」は、映画のためにSCANDALが書き下ろし、20日にシングルがリリースされる。

 映画の感想を聞かれたドラムのRINAさんは、「見終わったあとも、ずっと泣いてました。(映画は)ずっと続いていく話やなと思って。すごく考えさせられたし、決められていないストーリーってすてきやなって」と語った。ベースのTOMOMIさんは、「いい意味で、ちゃんとしたエンディングがないなと。この後、豆富ちゃんはどういう成長をしていくのだろうと、続きが気になる映画だと思いました」と話し、ギターのMAMIさんは、「心が温かくなるストーリー。また何回でも見たい」とアピールした。メンバーたちは試写会に参加した女子高生たちからのさまざまな質問にも丁寧に答えていた。

 映画は、29日から全国で3D・2D同時公開。上映館の丸の内ピカデリー(東京都千代田区)では、震災地に向けたSCANDALのメンバー直筆の応援メッセージカードが展示される。(毎日新聞デジタル)

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