小田和正:最年長記録の全国ツアースタート 涙で「皆さんが喜んでくれるまで走り続ける」 

全国ツアーを開始した小田和正さん 撮影:菊地英二
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全国ツアーを開始した小田和正さん 撮影:菊地英二

 シンガー・ソングライターの小田和正さん(63)の2年5カ月ぶりの全国ツアー「KAZUMASA ODA TOUR 2011“どーも どーも” その日が来るまで」が7日、「長野BIG HAT」(長野市)で開幕した。63歳8カ月でのドームを含む全国ツアーは、単独アーティストとしては国内外問わず最年長で、自身が持つ記録を更新する。全国ツアーは全国25会場48公演を実施し、67万人以上を動員する予定。

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 今回のツアーは当初3月26日からスタートする予定だったが、東日本大震災の影響で延期されており、当初予定されていた盛岡など4カ所7公演は振り替えもしくは中止になるなどスケジュールの変更を余儀なくされた。

 7日の公演のMCで小田さんは、大震災について「テレビに映った被災地のことを思うと、どんな言葉を尽くして歌っても励ますことはできない。この状況でツアーをやるには精神的にも物理的にも無理だと思いました」としながらも、「このツアーも絶対にやめちゃいけない。歌うことがいつか役に立つ時がきっと来ると、そうなるに違いないと思いが変わってきました。乗り越えるには長い時間がかかりそうではありますが、被災地の皆さんが喜んでくれるその日が来るまで、明るく走り続けていくと決めました」と呼びかけた。

 小田さんは、ヒット曲「ラブ・ストーリーは突然に」「こころ」などを本編31曲とアンコール4曲の全35曲を披露。「今は元気を出して」と歌う曲「hello hello」では涙で歌を続けられなくなる場面もあった。また、「一番遠い客席に対して、できる限り誠意を持って対応したい」という思いから、会場に全長220メートルにも及ぶ「花道」を設置し、走り回るなど元気な姿を見せた。(毎日新聞デジタル)

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