MD松尾の月間ヒット予測:6月 3DS、ヒット作そろいブレークか トップは「龍が如くOTE」

 「ヒット解析」でおなじみ、TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さんが、その経験と綿密な調査で、月間ランキングを大胆に予測する月1回の企画「MD松尾の月間ヒット予測」です。

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 10年6月は、「スーパーマリオギャラクシー2」(Wii、任天堂)などの人気タイトルに恵まれたこともあり、例年をやや上回る好調な売り上げでした。PS3は「グランド・セフト・オート:エピソード・フロム・リバティーシティ」(18歳以上対象、テイクツー・インタラクティブ・ジャパン)やDSは「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2」(スクウェア・エニックス)と、Wii以外のゲーム機も盛り上がりました。

 11年は、10年をはるかに上回る盛り上がりが期待できそう。何といっても「ゼルダの伝説 時のオカリナ3D」(任天堂)を筆頭に、3DS向けのビッグタイトルが毎週のように発売されることに加え、ボーナス商戦ということもあり、3DS本体も含めてかなりの売り上げが期待できそうです。「バイオハザード マーセナリーズ」(カプコン)、「テイルズオブジアビス」(バンダイナムコゲームス)、「ワンピース アンリミテッドクルーズSP」(同)あたりも人気を集めるでしょう。

トップは「龍が如くOF THE END」(PS3、セガ)でしょう。人気シリーズを題材にしたスピンオフ作品ですが、本編に匹敵する数の予約を集めており、当初の予想をはるかに上回る盛り上がりを見せています。発売日が延期されてしまったのですが、かえって期待が高まっている印象です。

 注目は「ダンボール戦機」(PSP、レベルファイブ)。先行して放送中のアニメも人気で、プラモデルもおもちゃ売り場を占拠するほどの盛り上がり。10年末からPSPの年齢層が下がっているのも好材料で、本体のけん引もあり得るとみています。また、メーンと想定されるユーザー層の小学生は、何かのタイミングで親に買ってもらうケースが多いため、発売後も息の長い売り上げが期待できそうです。

 ◇11年6月のヒット予測

1位 龍が如くOF THE END(PS3)

2位 ゼルダの伝説 時のオカリナ3D(3DS)

3位 ダンボール戦機(PSP)

4位 ガンダムメモリーズ 戦いの記憶(PSP)

5位 バイオハザード マーセナリーズ(3DS)

6位 テイルズオブジアビス(3DS)

7位 メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~(PS3)

8位 ワンピース アンリミテッドクルーズSP(3DS)

9位 BLEACH ソウル・イグニッション(PS3)

10位 HUNTED(PS3)

 ◇参考資料 10年6月売り上げ結果(TSUTAYA調べ)

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1位 スーパーマリオギャラクシー2(Wii)

2位 グランド・セフト・オート:エピソード・フロム・リバティーシティ(PS3)

3位 ゼノブレイド(Wii)

4位 ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2(DS)

5位 ワールドサッカー ウイニングイレブン 2010 蒼き侍の挑戦(PS3)

6位 ラブプラス+(DS)

7位 ゴースト トリック(DS)

8位 ときめきメモリアル ガールズサイド 3rd Story(DS)

9位 ワールドサッカー ウイニングイレブン 2010 蒼き侍の挑戦(PSP)

10位 フェアリーテイル ポータブルギルド(PSP)

 ◇プロフィル 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約450店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩いてきた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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