MD松尾のヒット解析:「ゼルダの伝説」がトップで品薄 「ダンボール戦機」も好調

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが13~19日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 「ゼルダの伝説 時のオカリナ3D」(3DS、任天堂)が爆発的な売れ行きで予想通りトップを獲得しました。売り上げの方は想定より好調で、予約していた20代のユーザーに加え、元々の作品を知っている30代のユーザーが予約なしで購入していたことが販売数を押し上げたようで、発売日から多くの店舗で品薄になりました。また、3DS本体の売り上げも前週の倍に躍進しています。

 2位も予想通り「ダンボール戦機」(PSP、レベルファイブ)。こちらも想定以上の売れ行きで、テレビアニメが放送されている地域を中心に多くの店舗で品薄になっています。こちらは「ゼルダ」とは逆に30~40代のファミリー層の予約が多かったものの、ふたを開けてみれば20代のゲームユーザーの売り上げが伸びています。

 ◇今週の動き

 今週も「ゼルダの伝説 時のオカリナ3D」がトップを維持しそう。2位は新作の「ガンダムメモリーズ」(PSP、バンダイナムコゲームス)と予想。「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」「機動戦士ガンダムUC」など、最近の作品を前面に押し出した作りで、10代後半のユーザーを取り込めそう。3位には「ダンボール戦機」が入りそうです。その他の新作では、Xbox360版でコアユーザーの心をつかみ、現在テレビアニメも放送中の「シュタインズ・ゲート」(PSP、角川書店)、人気シリーズの最新作「メルルのアトリエ」(PS3、ガスト)あたりにも注目しています。

 ◇ランキングは次の通り (13~19日・TSUTAYA調べ)

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1位 ゼルダの伝説 時のオカリナ3D(3DS)

2位 ダンボール戦機(PSP)

3位 龍が如く OF THE END(PS3)

4位 ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル(DS)

5位 バイオハザード ザ・マーセナリーズ3D(3DS)

6位 シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん(Xbox360)

7位 ワンピース アンリミテッドクルーズSP(3DS)

8位 モンスターハンターポータブル 3rd(PSP)

9位 アキバズトリップ(PSP)

10位 パタポン3(PSP)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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