ソナーポケット:「心の最短距離で言葉が届くように曲を作ってる」 3枚目のアルバムを発表

インタビューに応じるソナーポケットの3人
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インタビューに応じるソナーポケットの3人

 愛知県出身の3人組ユニット、ソナーポケットが3枚目のアルバム「ソナポケイズム3~君との365日~」を先月リリースした。現在、配信チャートにぎわし、人気上昇中の3人。魅力に迫るべく、3人にバンドや曲作りの話、日常のエピソードなどについて聞いた。(水白京/毎日新聞デジタル)

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 −−もともとko-dai(コーダイ)さんとeyeron(アイロン)さんでソナーポケットを結成し、matty(マティ)さんはあとから加入したそうですが、当時の思い出を教えてください。

 ko-dai 「3人で1曲やってみようか」ってなったとき、すぐにポンッて曲ができたんで、これは楽しいなって。でも1曲だけって言ってたし、楽しい時間が終わったなあと思っていて。そしたら、次にmattyに会ったときには前のグループを抜けてきてたんです。それで「俺、やめてきちゃったんだけど、どうすんだよ」みたいな空気になって(笑い)。

 matty 最初の印象は、2人ともちょっと気取ってる感じだったんですよ。「1曲やりたいね」って話をしたときも「あっ、そうっすか~」みたいな(笑い)。

 eyeron 上から目線だった? それはちょっと背伸びしてたのかもしれないね。

 −−最近は配信チャートで7曲連続1位という記録を達成しましたが、こうして支持を得ている要因はどこにあると思いますか。

 ko-dai 自分たちの恋愛の経験も赤裸々に書くし、弱みも見せるし、そういう面で同じ経験をしてる人が共感してくれて、多くの人に届いてるのかなって。心の最短距離で言葉が届くように曲を作っているし、聴いてる人に素直になってもらえる音楽をやってるのかなっていうのは思います。

 −−実際に街で自分たちの曲を耳にしたりすることは?

 ko-dai 結構ありますね。夜の街みたいなところを歩いてるとき、勧誘してくる客引きの男性とかがいて、僕が「いや、大丈夫です」って断ったところで、(客引きの男性の着うたが鳴って)「♪100回くらい~(「好きだよ。~100回の後悔~」)みたいなのとか。「もし~(その曲)オレ、オレ」みたいな(笑い)。

 matty この前、日サロ(日焼けサロン)の有線でも流れてました。

 eyeron 電車に乗ったとき、女子高生が「ソナポケの『好きだよ。~100回の後悔~』の歌詞いいよね。今、こういう気持ちなんだよね」みたいな感じで話をしていて。たぶん、失恋したんですかね。俺も聞き耳立ててたんですけど、もう降りなきゃいけない状況だったんで、最後まで聞けなかったんですけど。

 −−歌詞の内容にまつわるリアルなエピソードってありますか?

 ko-dai 「ラブレター。~いつだって逢いたくて~」という曲に「メールが返ってこなくて不安になる」みたいな歌詞があって、それを最初、mattyに聴かせたときは「超分かる」って共感してくれて。で、その後リリースしたんですけど、そのころ、実家の弟が恋してる時期で、「メールが返ってこなくて不安なんだ」っていう話を僕にしてきて「お兄ちゃん、マジで『ラブレター。~いつだって逢いたくて~』、“神”なんだけど」って。弟はまだ高校1年生なんですけど、高1の弟も、(自分より年上の)mattyも共感してくれてるし、恋してるときの男って年齢は関係ないのかなって。僕は以前(介護士として)老人ホームでも働いていたことがあって、その中で恋愛が生まれたりするんですけど、そういうときの男の行動って一緒だなって。

 eyeron 気持ちもきっと一緒なんですよね。

 −−なるほど。あと「365日のラブストーリー。」を聴いて思ったんですけど、もしかして皆さん、“記念日好き”なのかなって。

 ko-dai 俺ら、記念日を大切にする男たちですよ。誕生日は3人でプレゼントを贈り合いますし。eyeron君からこの前もらったのは現金でしたけど(笑い)。

 eyeron ko-daiからは、3人おそろいで色違いのスニーカーをもらったんですけど、今、ライブ衣裳で毎回使っていて、ホントに“ご活躍”してます。あと、mattyからはボクサーパンツとか。

 ko-dai ホワイトデーにクッキーを焼いたこともありますね。

 −−すてきですね~。では、そんなラブソングの数々が収録されたアルバム「ソナポケイズム3~君との365日~」についてなんですが、ラブソングに加えて応援歌やロックなナンバーもありますね。

 ko-dai 365日、どんなときでも聴いてもらいたいし、毎日どれかの曲でその人を支えられる、そんなアルバムにしたかったんです。全曲を通して愛がテーマというか、人間愛や夢に対する愛、恋愛……愛がいっぱい詰まったアルバムだと思います。

 matty 今回は前作より躍動感やライブ感がもうちょっと出るといいねっていう話をしてたんですけど、ちょうど学園祭ライブの合間にレコーディングしてたこともあって、最初に思ってたことがちゃんと現実にパッケージされたなって。だからロックっぽい曲が増えたのは必然だと思いますね。でも、どんなに激しい曲でもバラードでも、軸はブレてないというか、ko-daiとeyeronの声、言ってること、つむぎ出すメロディーラインも“ソナポケイズム”ですし、そういう部分が出てるんじゃないかなと思います。

 <プロフィル>

 ボーカルのko-dai(10月6日生まれ)とeyeron(11月3日生まれ)、DJのmatty(11月11日生まれ)によるJ-POPユニット。05年にko-daiとeyeronの2人で結成し、翌06年、mattyが加入。08年にシングル「Promise」でデビュー。初めてハマッたポップカルチャーは、3人ともトイグッズ。それぞれ「LEGO(レゴ)。幼稚園ぐらいのとき、LEGOでコンサート会場を作ってました。そのころから歌手になりたかったので」(ko-dai)、「ダイナマンのソフビ人形。友だちと闘わせて遊んだりしてましたね」(eyeron)、「ミニカー。親が車関係の仕事をしてたので、それで買ってもらったのをきっかけに収集してました」(matty)と話した。

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