元バレエダンサーで女優の草刈民代さんと女優の紫吹淳さん、お笑い芸人の友近さんの3人が主演を務めるミュージカル「9時から5時まで」の公開舞台げいこが8日、天王洲 銀河劇場(東京都品川区)で行われた。草刈さんは「踊りも、音楽もあるのでミュージカルは今までのことが生かせる」と話したが、芝居でコメディーに挑戦するのは初めて。「白雪姫の格好をしたり、いろいろやってます……」と恥ずかしそうに明かし、友近さんも「草刈さんがコメディーにばっちり合うってびっくりしました」と太鼓判を押した。
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「9時から5時まで」は80年に公開され、女性社員へのセクハラ事情を世界に認知させた映画が原作で、09年にはミュージカルとしてブロードウェイで上演され、楽曲賞、振付賞ほか、トニー賞全4部門にノミネートされた。大企業で働くやり手のオフィスマネージャーだが、上司のハート(石井一孝さん)のせいで手柄を横取りされている子持ちの未亡人・バイオレット(草刈さん)、夫の浮気で離婚し初めての会社勤めとなるジュディー(紫吹さん)、セクシーな容姿でハートからセクハラを受けて愛人と噂され、社員から疎まれる秘書のドラリー(友近さん)が、上司に共同で復讐を企むという風刺喜劇。
会見には主役3人と石井さんが登場した。草刈さんは「とてもエネルギッシュで楽しい舞台。満喫したい」と笑顔を見せ、友近さんは「すごく楽しいドタバタミュージカル。ほかでは見られない顔ぶれが見られる」とうなずいた。紫吹さんは「SMチックなシーンがある。石井さんをヒールでふんづけたり、股間を蹴り上げたりもした」とうれしそうに笑い、石井さんは「いじめるのが前半、いじめられるのが後半。変態性が出てきて楽しくなってきちゃう。美しい3人にいいように料理されたい」と報道陣を笑わせていた。
上司への復讐(ふくしゅう)を妄想するシーンにちなみ最近妄想することを聞かれると、紫吹さんは「一度は結婚してみたい! 草刈さんの話で夫婦生活を妄想したりしました」と笑顔で話したが、草刈さんは「妄想しないですね。現実的だから」ときっぱり。友近さんは「夢と妄想がごっちゃになってて、昨日の夢は、このミュージカルの宣伝をマネジャーに頼んだら、やってなくて『何やってんねん!』って怒った夢。ミュージカルはストレス発散になりますね」と話した。
「9時から5時まで」は9~18日に同劇場で公演される。(毎日新聞デジタル)