リニューアルオープンしたなんばグランド花月(大阪市中央区)で8日開かれた吉本興業創業100周年記念公演初日「伝説の一日」は、4公演に208組277人が出演し、この日だけで12万人が来館した。リニューアルしたなんばグランド花月には常設の物産展「よしもと47ご当地市場」や飲食店、土産店も新設され、大阪の新たな観光名所になりそうだ。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
「伝説の一日」のトリを飾ったのは「さんまの駐在さん」。かつての人気番組が復活し、明石家さんまさんは師匠の笑福亭松之助(まつのすけ)と師弟共演も果たした。さんまさんは「100周年に一部週刊誌が(島田)紳助が帰ってくるみたいなことを書いてたけど、帰ってきません」とネタにするなど絶好調。親子共演の月亭八方さん、八光さんをはじめ、西川きよしさん、桂三枝さん、間寛平さん、ナインティナインの岡村隆史さん、今田耕司さん、友近さんらに鋭いツッコミを浴びせ続けた。
「さんまの駐在さん」が終わると、大舞台いっぱいに芸人が登場。さんまさんが「ありがとうございました」とあいさつすると、ダウンタウンの松本人志さんは「お客さんもそろそろ疲れて、吉本以外の芸人が見たくなったんじゃないですか」と笑わせた。三枝さんは「一生懸命みんなを笑わそうとした、その気持ちがこういう(終演)時間になったんだと思います。次の新しい年に向かって、吉本の芸人一丸となって頑張っていきたいと思いますので、どうか末永いごひいきをお願いいたします」とあいさつした。
続いて大崎洋社長がさんまさんから激しいツッコミを受けながら「私たち吉本興業は皆様方と共に100年を歩んできました。次の100年もまた皆様方と共にドタバタと歩んでいきたいと思います」とあいさつ。さんまさんが「今日はこうしてみんなそろって、吉本ってすばらしいなと思いました」と締めくくり、「伝説の一日」が幕を閉じた。
今後は「唄って笑って100周年」と題し、13日から吉本100年の歴史を芝居で伝える「吉本百年物語」の4月公演「大将とご寮ンさん・二人の夢」(国仲涼子、陣内智則、神野美伽ら出演)がスタートする。詳細はホームページ(http://www.yoshimoto.co.jp/100th/)へ。(毎日新聞デジタル)