DEEN:デビュー20周年で「神の雫」原作者とコラボ 完成イベント開催

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 デビュー20周年に突入したロックバンド「DEEN」が30日、東京都内で行われた新曲「心から君が好き~マリアージュ~」の完成イベントに登場。ボーカルの池森秀一さんとともに作詞を手がけた、人気ワインマンガ「神の雫」の原作者の亜樹直さんこと樹林伸さんも出席し、ミュージシャンと作家の絶妙な“マリアージュ”を互いに喜んだ。

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 新曲は、かねて「神の雫」の大ファンだったという池森さんのオファーによって樹林さんとの共作が実現したもの。池森さんは「尊敬している人と仕事ができてすごくうれしい」と感激。もともとは同バンドが一昨年の冬にリリースする予定で作っていた曲を、樹林さんが季節を初夏に変えてウエディングソングに仕上げた。樹林さんは作詞の背景を「長く歌いたい曲にしたいということで、長い恋愛が結婚という形でまとまる瞬間を描き出せたら……というテーマで書きました」と明かし、曲のイメージを「“レ・ザムルーズ”ですかね。香りが官能的で恋をしたくなるようなワインです」と、同マンガにも登場する高級ワインに例えた。

 「神の雫」は、04年11月からマンガ誌「モーニング」(講談社)で連載を開始した人気マンガ。ワイン評論家・神咲豊多香の時価20億超のワインコレクション相続をめぐって、息子の雫と養子の一青がワイン対決に挑むストーリーで、09年には人気グループ「KAT-TUN」の亀梨和也さん主演で日本テレビ系でドラマ化もされた。さらに、樹林さんからサプライズで「『神の雫』というタイトルの歌を作りました。本当に、曲も詞も『神の雫』なんです」と共作したことが明かされ、池森さんも「次のアルバムに入る曲です。(「神の雫」の)アナザーストーリーじゃないですけど、すごく革命的な作品なんですよ」と自信をのぞかせていた。

 イベントではDEENのアコースティックライブが行われ、会場に集まったファン100人の前で、新曲のほか、デビュー曲「このまま君だけを奪い去りたい」など4曲を披露。来年3月に20周年を迎えることについて「デビュー曲ありきで集められて始まったメンバーだったので、そういう出会いから20年も続いたなんて……」と池森さんは感慨深げで、長く続けられた秘訣(ひけつ)を「毎年、メンバーで誕生日プレゼントを渡し合ってるんです。それから、距離感もちょうどよかったんですかね」とチームワークのよさを明かした。

 CD「心から君が好き~マリアージュ~」は通常盤が1223円、クラブ&レストラン「ビルボード大阪」(大阪市北区)で行ったライブの模様を収録したCD付きの初回限定盤は2100円で6月27日発売。(毎日新聞デジタル)

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