新潟県の観光をPRするゆるキャラ「レルヒさん」が、世界で最も降雪量が多いといわれる県内の豊富な雪を暑い夏にも生かしたイベント「サマースノーフェスティバル」を紹介するため、このほどまんたんウェブ編集部を来訪した。
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レルヒさんは、1911年に新潟の地で日本で初めてスキーを教えたオーストリア・ハンガリー帝国(現スロバキア)出身の実在の人物、デオドール・フォン・レルヒさんがモデルのゆるキャラ。幸せのウコン色の帽子と服を身にまとい、身長は実寸2.7メートル、体重は公称2万5000トンという“人間離れ”した大きさで、ひげをたくわえたりりしい風貌が印象的な「日本元祖スキー漢(おとこ)」。
これまでに県内のスキー場開きや10年にオーストラリアで開かれた「スノーEXPO」、同年の上海万博など世界各国のイベントに参加。「レルヒさんのうた」でCDデビューも果たし、NHK「おはよう日本」(11年1月)やフジテレビの「笑っていいとも!」(12年6月)にも出演するなど幅広く活躍している。親友は大阪のくいだおれ太郎で、「関西レルヒ団」や「九州レルヒ団」が結成されるなど県外にもファンが多い。
レルヒさんは、上越市のスキー場「雪だるま高原キューピットバレイ」内で雪が1500トン貯蔵されている雪室の一角に21日にオープンする「雪室コンビニ“レルひや”」の常設店の店長に就任し、雪で冷やした地産の野菜や果物、米、飲み物などを販売する。8月26日まで。また雪室で貯蔵することによって熟成され、まろやかなうまみが増すという日本酒やワイン、米、肉、魚、果物、コーヒーなど「雪室熟成食品」の魅力を広く伝えていく。
さらに、魚沼市の銀山平キャンプ場での「うおぬま夏の雪まつり」(28、29日)や湯沢町のガーラ湯沢スキー場での「GALAサマーパーク『夏の雪あそび』」(28、29日)、十日町市大厳寺高原での雪上ミニ運動会「真夏に冷た~い雪であそんじゃお!」(8月14日)など県内17カ所で開催される「真夏の雪まつり」をPR。イベントではどこかでレルヒさんに会えるかも? スキーで日本を元気づけようと誕生したレルヒさんは、新潟について「年中どこでも雪だらけ!」とアピールしている。
なお、11日には東京・表参道ヒルズ(東京都渋谷区)内のアンテナショップ「新潟館ネスパス」のエントランス前に4トンの天然雪を持ち込み、「真夏の雪まつり」や「雪室コンビニ」のデモンストレーションを行う。(毎日新聞デジタル)