落語家の桂文枝さんが12日、東京・国立劇場で、東京では襲名後初の公演となる「三枝改メ六代桂文枝襲名披露公演」を行い、終演後に会見。「文枝」襲名について、「なかなか認知してもらえないというのが正直なところ。昨日も『三枝さん、三枝さん』と声をかけられた。どうしていいのか」と苦笑いで、「襲名披露はまだあるんですけど、(全公演が)終わったら、三枝に戻したらどうかなって。Uターン三枝でね」と笑わせていた。
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全国各地で襲名披露公演を行っている最中の文枝さんだが、現在72会場85公演が決まっていることを告げられると、「聞く度に増えてる。初耳でした。すごいことになってますね」と苦笑いで、「公演回数が増えていて、こなすので精いっぱい。体力的にはギリギリです。年内は休めそうにない」と嘆き節。「海外へも行くと聞いてる。パリへ。全部字幕でできるネタとなるとね。どんなネタをやろか考えてますよ」と明らかにした。
襲名後、東京で初披露となったこの日の公演は、春風亭小朝さん、笑福亭鶴瓶さん、春風亭昇太さん、桂文珍さんらも出演し、チケットは即日完売。文枝さんは1600人の満員御礼の客席を前に、三枝名義で作った最後から2作目の「芸者ちどり・24才」を東京では初披露。「東京のお客さんは優しい。温かく迎えてくれた。反応は良かったですねえ」と笑みを浮かべ、「豪華なメンバーが集まってくれたので、うれしかったのと責任感がありましたね」と笑顔で振り返った。
襲名披露公演は今年7月16日の大阪でのNGK公演から14年3月まで、約1年8カ月にわたって予定されており、関係者によると、公演回数は今後も増える予定で、パリ公演は年内(12月予定)で調整中という。(毎日新聞デジタル)