注目映画紹介:「エクスペンダブルズ2」 変身しなくても強いおじさんたちが前作以上に大活躍

「エクスペンダブルズ2」の一場面 (C)2012 Barney’s Christmas,Inc.All Rights Reserved.
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「エクスペンダブルズ2」の一場面 (C)2012 Barney’s Christmas,Inc.All Rights Reserved.

 10年の大ヒット作の続編「エクスペンダブルズ2」(サイモン・ウェスト監督)が20日に封切られる。シルベスター・スタローンさんを筆頭に、ジェット・リーさんにジェイソン・ステイサムさん、アーノルド・シュワルツェネッガーさんにブルース・ウィリスさんらアクションスターが再び集結、前作以上に大暴れする。

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 自らを「消耗品」と名乗る最強無敵の傭兵(ようへい)軍団「エクスペンダブルズ」。今回の彼らの仕事は、墜落した輸送機に積まれていたデータボックスの回収だ。データには、大量のプルトニウムの隠し場所が記されていた。早速回収に向かったエクスペンダブルズだったが、データボックスを、邪悪で残忍な指導者ビラン率いる武装集団に奪われた上に仲間の1人を失ってしまう……。

 変身しなくても強い“おじさん”たちが、冒頭から見せる。中盤では、仲間を失い、涙を流さず男泣きする姿についついこちらももらい泣きしてしまう。しかし、感傷に浸ってばかりはいられない。ビランたちのたくらみを阻止するべく、バーニー(スタローンさん)たちは立ち上がる。

 シュワちゃん演じるライバル傭兵会社のリーダー、トレンチと、ウィリスさんが演じるCIAのチャーチ。2人とも出番が少なかった前作での無念さを解消せんとばかりに今回は大活躍。「I’ll be back(アイル・ビー・バック)」を連発するシュワちゃんをウィリスがいさめる場面もあり、くすっと笑える。ジャン・クロード・バン・ダムさんが極悪非道のビランを演じるほか、7年ぶりの映画出演となるチャック・ノリスさんは一匹オオカミのコマンド、ブッカーとして登場。彼らの猛者ぶりに負けてはならじと(?)、前作では監督も兼任していたスタローンさんは、今回は脚本と演技に専念、作品を盛り上げる。

 アクション、火薬の量、銃器の威力も前作以上で、パワーアップし過ぎなほどの内容。今回はそこに、失った仲間のあだ討ちと、愛する家族をビランたち悪党に奪われた女たちの思いが加わり、ハートに訴える作品ともなっている。さて、第3弾は作られるのか。20日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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