マンガ質問状:「信長のシェフ」 企画時は幕末 1月からテレビドラマ放送

マンガ「信長のシェフ」(芳文社)5巻の表紙
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マンガ「信長のシェフ」(芳文社)5巻の表紙

 話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、戦国時代にタイムスリップした料理人が、信長の料理人として難題を解決していく原作・西村ミツルさん、梶川卓郎さん画のマンガ「信長のシェフ」です。アイドルグループ「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の玉森裕太さん主演で13年1月からテレビドラマが放送されます。芳文社のSMTコンテンツ事業第1部・吉田円さんに作品の魅力を聞きました。

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 −−この作品の魅力は?

 「もし、現代の料理人が戦国時代にタイムスリップしたら? しかも織田信長の料理人になったら……?」 バターもオーブンもしょうゆさえもない時代に、信長のむちゃ振りに料理で挑む主人公・ケン。そのむちゃ振りは、時には籠城(ろうじょう)する敵大名を料理で屈服させろと命じられたり、敵の料理人になりすまし、敵城に潜入させられたりと想像を絶するもの。そんな中、ケンは個性的な武将たちの生と死をかけた生きざまに直面していきます。合戦と料理が織りなす、胸躍るマンガです!

 −−作品が生まれたきっかけは?

 実は最初に西村先生からいただいた企画は「現代の料理人が幕末にタイムスリップするとかどうでしょう?」というものでした。当時の担当者から企画の相談をされた私は、昔に戦国シミュレーションゲームにハマっていたこともあり「幕末より戦国時代でしょう! 信長の料理人になったら楽しいよ!」とアドバイス。西村先生もその案を快諾してくださりスタートしました。企画を詰める段階で前担当者が寿退社したのを機に、やる気満々で引き継ぎました。

 −−編集者として作品を担当して経験したエピソードを教えてください。

 連載準備の段階では、西村先生も梶川先生も歴史に関しては素人でした。私も少しは知っている体で臨んだのですが、「この時代って鉄鍋ですか? 土鍋ですか?」という質問に絶句。場面に合った衣装、武具、調理器具や食材の有無など、青ざめるほど手さぐりでした。でも、そんな中、西村先生、梶川先生とともに資料を当たることで、信長ってこういう人だったのでは? こういう仮説もありでは?とアイデアは膨らみました。

 −−気になる今後の展開は?

 1話目で、主人公・ケンとともにタイムスリップしてきた他の現代人がいることになっています。その辺りが徐々に明らかになってきます。また、徳川家康、浅井長政、将軍・足利義昭、石山本願寺の顕如など、戦国時代を彩る名だたる大名が登場していますが、まだまだ戦国ファンにはたまらない大名や武将がいます。その辺りをご期待ください!

 −−読者へ一言お願いします。

 2013年1月よりテレビ朝日系(毎週金曜午後11時15分~など)で連続ドラマ化することが決定しました! Kis-My-Ft2の玉森裕太さんが戦国時代にタイムスリップし、信長の専属料理人に!? 玉森さん、連ドラ単独初主演は金曜ナイト史上初の時代劇! 織田信長役には「相棒」以降初連ドラレギュラーの及川光博さん!と、ドラマ的にも見どころ満載です。

 実は「信長のシェフ」は、じわじわと女性の読者さんからも支持をいただき始めているんです。これを機に、もっと女性にも読んでいただけたらと思っています!

 芳文社 SMTコンテンツ事業第1部 吉田円

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