田中れいな：モー娘。来春卒業へ「あとは楽しむだけ」　道重も「幸せな卒業式を迎えさせたい」

　アイドルグループ「モーニング娘。」は今年、結成15周年を迎えた。50作目のシングルを発売、メンバーも入れ替わるなど、今年リーダーに就任した道重さゆみさんは「さらなる進化を遂げた1年だった」と振り返る。13年春に卒業を控え、「モーニング娘。では学ぶことはないと思っているので、あとは楽しむだけ」と語る田中れいなさんや同じ6期生として苦楽をともにしてきた道重さんに今の心境を聞いた。（毎日新聞デジタル）

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　◇15周年、メンバーの卒業、加入……さらなる進化を遂げた1年

　今年「モー娘。」は15周年を迎え、新垣里沙さん、光井愛佳さんが卒業、11期メンバーに小田さくらさん（正式加入は13年1月予定）を迎え、田中さんの来春卒業も発表された。自らも今年、リーダーに就任した道重さんは「15周年に50枚目のシングルも出せて、いろんないいタイミングが重なって、私的にもリーダーになったことが大きい。さらなる進化を遂げた1年だったなと思う」と振り返り、「15周年ということもあって、新しいファンの方が増えたという実感もある」と手応えを感じているようだ。

　◇モー娘。で「学ぶことはない」　バンド活動へ夢広がる

　来春にはモー娘。を卒業し、バンドとしての活動を開始する予定の田中さんは、来年について「モーニング娘。でもあり、抜けた後にもなるので、一番いろんなことを楽しめる年になるんじゃないかな」と期待しつつ、「れいなは、モー娘。では学ぶことはないと思っているので、楽しむだけ。でも、バンドになったらメンバーに一から教えなきゃいけないこともたくさんある。大変な部分もあると思う」と気を引き締める。

　バンドでの目標を聞くと、「ライブハウスをたくさん回りたい。広い会場はそんなに望んでなくて、とりあえずライブがしたい」と声も弾む。「モー娘。を辞めたからってライブはやめたくないし、みんなとの交流が途絶えないようにしたいんです」と思いを明かす。さらに、「ファンと交流できる場も作りたいし、バースデーイベントとかもやめたくない。アルバムを出したら、れいなが作詞した曲も入れられるかも。いろいろと夢が広がります」と目を輝かせた。

　自身の卒業後のモー娘。については、「さゆ（道重さん）、大丈夫かなって、見てあげとこうと思うけど、れいな（の声）が抜けたら子供っぽくなるかなって考えたりもした。鞘師（里保さん）もいっぱい歌うけど、歌い方とか声はまだ子供っぽいので、どんなふうに変わるのかなって」と想像し、「れいなって一人だけ、ど派手で今までにいないタイプだったと思うので、だれがそれを受け継ぐのかなとか、ときどきさゆと話したりします」と不安と期待をのぞかせていた。

　◇「幸せな卒業式を迎えさせてあげたい」

　道重さんは「今現在は、れいながいないと成り立たない状態なので、どうやって埋めていくかを考ないといけないし、対応しなきゃいけない」とリーダーらしく語る一方で、「れいなが卒業したらって考えるよりも、れいながいる今を大切にしたいなって思う」と明かす。

　「10年、頑張ってくれて、いろんなことがあったけど、すごく明るい卒業だし、残りの半年で嫌な思いはしてほしくないので、れいなが一番楽しめる状態でモー娘。を卒業してもらいたい。今までれいなが支えてくれた分を、今は私たちが支えるというか、一番幸せな卒業式を迎えさせてあげたいなって思ってます」と同期の卒業に思いをはせていた。