注目映画紹介:「ダイ・ハード ラスト・デイ」 初めて米国から飛び出し息子とともに大暴れ

「ダイ・ハード ラスト・デイ」の一場面 (C)2013 Twentieth Century Fox
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「ダイ・ハード ラスト・デイ」の一場面 (C)2013 Twentieth Century Fox

 ブルース・ウィリスさん主演の人気サスペンス・アクション「ダイ・ハード」シリーズの第5弾「ダイ・ハード ラスト・デイ」が14日、日米同時に封切られた。88年の1作目以降、ハイテク高層ビルや飛行場、ニューヨーク市全域、ワシントンDCなど、米国内を舞台にテロリスト集団と命懸けの戦いを繰り広げてきたウィリスさん演じる刑事ジョン・マクレーンが、今作で初めて海外に“進出”。しかし海外でも無鉄砲さは健在、いや、海外だからこそ、これまで以上の大暴れする。

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 ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンはモスクワの地に降り立った。音信不通だった息子ジャックが、モスクワで警察ざたを起こしたようなのだ。あきれながらも可愛いわが子の身柄を引き取るために、遠くモスクワまでやって来たジャックは、ある裁判の証人として出廷することになり、裁判所に向かうが、またしてもそこで大事件に巻き込まれてしまう……。

 外国だろうがお構いなしにマクレーンが大暴れ。モスクワの街中での無謀過ぎるカーチェイス、雨あられと敵の銃弾が降り注ぐ中での、マシンガン、ショットガンによる応戦など、前4作がかすむほどのアクションを見せる。その上、今回はジョンとジャックの“ダブルマクレーン”が2人で大暴れとくるから、その威力はこれまでの倍以上だ。その一方で、オープニングにかすかに聴こえるベートーベンの「交響曲第9番」に始まり、これまでのシリーズ作へのオマージュ的な要素がところどころに盛り込まれ、シリーズのファンもニヤりとさせられる。

 息子ジャックを演じるのは、オーストラリア出身のジェイ・コートニーさん。トム・クルーズさんの主演作「アウトロー」で見せた冷酷な悪役とはまた異なる表情でジャック役を好演し、今後ブレークの予感大だ。監督は、「エネミー・ライン」(01年)や「フライト・オブ・ザ・フェニックス」(04年)などで知られるジョン・ムーアさん。14日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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