アイドルグループ「Berryz工房(ベリーズこうぼう)」の“ももち ”こと嗣永桃子さんが10日、東京都内で行われたバラエティー番組「来たれ!辞書部」(テレビ東京)のスピンオフイベントに登場し、“恋”の語釈(言葉の意味を解き明かすこと)に挑戦した。嗣永さんは「堕(お)ちるものでなく堕とすもの」と手書きの回答を会場のモニターに示し、「アイドルだから恋しちゃいけない。自分を好きになってもらうための努力です」と持論を展開しお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんら登壇者をうならせていた。
ウナギノボリ
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「来たれ!辞書部」は、映画「舟を編む」(石井裕也監督)の公開記念番組で、映画に出演している又吉さんとお笑いコンビ「オアシズ」の光浦靖子さん、作家のせきしろさん、イラストレーターの五月女ケイ子さんの4人で“世界に一冊しかない辞書”に掲載すべき言葉と語釈を選んでいく。イベントは「『来たれ!辞書部』ビヨンド」と題され、レギュラー出演の4人に嗣永さん、お笑いコンビ「バッファロー吾郎」の竹若元博さん、「孤独のグルメ」で知られるマンガ家の久住昌之さんを新入部員として迎え、映画の題材にもなった「恋」の語釈をはじめ、辞書に載せたい言葉を語釈とともにプレゼンした。
嗣永さんは「アイドル」の語釈を「かわいい天使のような人。実力が人気に直結するとは限らない不思議な存在。思ったより練習している。同義語:ももち」と紹介し「10年間アイドルをやってきた私の総括です」と胸を張った。また「本音」という言葉を「『本音で話そうぜ』となった時点で、もう、相手の期待した言葉を口にするまで許されない」と定義した光浦さんに「私も常に本音で話していないと思われているんです。『みんなのアイドル』って言うと『またまた~』って言われる」と悩みをぶつけ「好きな色を聞かれて本当にピンクが好きだからピンクって言うのに『ピンクじゃなくて黒って言いなよ』って言われるんです」と“アイドルの苦悩”も明かし笑いを誘った。
映画は12年の本屋大賞を受賞し、約70万部を発行している三浦しをんさんの小説が原作。主人公の玄武書房に勤める馬締光也(松田龍平さん)は、営業部で“変人”と呼ばれていたが、辞書編集部に迎えられ新しい辞書「大渡海」を編集することになる……というストーリー。映画は13日から公開。また、自分で考えた「恋」の語釈を考えてTwitterかメールで応募すると旅行券10万円分などが当たる“恋”の語釈キャンペーンを実施している。5月6日まで。
イベントの模様は「辞書部イベントレポート」(テレビ東京)として25日深夜1時45~50分に放送される。(毎日新聞デジタル)
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