原哲夫版“信長”:旧本能寺跡にAR技術で出現

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 織田信長が旧本能寺跡に“復活”した。人気マンガ「北斗の拳」の原哲夫さんが描いた信長で、跡地の一角に建設された施設「信長茶寮(しんちょうさりょう)」(京都市中京区元本能寺町)の演出としてAR(拡張現実)技術を用いて登場する。29日、関係者向けに公開された。

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 現在の本能寺は本能寺の変のあった信長最期の地より東約1.2キロ先に移転しており、跡地は小さな石碑を残すのみ。信長茶寮は「最期の地で、信長に思いをはせるパワースポット」というコンセプトで企画され、明智光秀が突入したと伝えられる場所に版権管理会社のノース・スターズ・ピクチャーズ(東京都武蔵野市)が総事業費は約3億円をかけて建設。老舗呉服会社「小田章」(京都市中京区)が運営する。

 建物は鉄筋コンクリート造り地上4階、地下1階で延べ約404平方メートル。地下1階には、安土城の石で造った本能寺の変の戦没者慰霊碑を設置。安土桃山時代の地層まで掘り下げており、本能寺の変の焦土をガラス板越しに踏みながら参拝できる。また、千利休が茶をたてるときに使ったという名水「柳の水」も地下50メートルからくみ上げ、飲めるようになっている。

 原哲夫さんの信長は、アプリ「ゼノンARアプリ」(無料)をインストールしたスマートフォンをコースターや建物内の特定の場所にかざすと出現し、撮影できる。また2階では、信長が好んだとされる料理「湯漬け」なども食べられる。建物の題字は本能寺の菅原日桑貫首が執筆した。

 信長茶寮は、信長の命日の6月2日にオープンし、式典には門川大作・京都市長も登場する予定。入場無料。(毎日新聞デジタル)

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