三國連太郎さん:お別れの会に関係者ら800人 西田敏行「実に見事な生涯」

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 今年4月に亡くなった俳優の三國連太郎さんのお別れの会が19日、東京・六本木のホテル「グランドハイアット東京」で行われ、映画「釣りバカ日誌」シリーズで共演した俳優の西田敏行さんをはじめ関係者800人が参列した。西田さんは三國さんの遺影に向かい、「あなたが歩いた役者道は、誰一人歩くことのできない一本道。三國連太郎の生涯は、実に見事な生涯でした。三國連太郎さん、本当にありがとうございました」と声を震わせながら、最後の別れを告げた。

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 この日の会は、映画界を海峡を渡るように生きてきた三國さんの代表作の一つである「飢餓海峡」にちなみ、喪主を務める息子で俳優の佐藤浩市さんの発案で、「三國連太郎 海峡を渡る日~お別れの会~」と題して行われた。松竹の大谷信義会長をはじめ、東映の岡田裕介社長、東宝の島谷能成社長らが発起人を務め、祭壇は、「飢餓海峡」をモチーフに、胡蝶蘭(こちょうらん)や菊など合計5000本の花で海(荒波)を表現。祭壇中央に飾られた遺影は、静岡・沼津の魚市場で撮影されたものだという。

 会場には「飢餓海峡」や「釣りバカ日誌」など三國さんが出演した映画のシーンや親子での2ショットの写真パネルなどのほか、02年のCM撮影の合間に三國さん、佐藤さん、佐藤さんの息子の3世代で撮影したという写真パネルも展示。献花の際には、三國さんが出演してきた数々の映画の映像とともに、劇中の音楽がBGMとして流された。この日は、山田洋次監督、津川雅彦さん、北大路欣也さん、三浦友和さん、八千草薫さん、浅田美代子さん、奥田瑛二さん・安藤和津さん夫妻、椎名桔平さん・山本未来さん夫妻ら多数の関係者が駆けつけ、三國さんとの別れをしのんだ。(毎日新聞デジタル)

 ◇主な出席者は以下の通り。(敬称略)

 山田洋次▽原田眞人▽篠田正浩▽栗山富夫▽阪本順治▽朝原雄三▽成島出▽崔洋一▽北大路欣也▽衣笠祥雄▽大楠道代▽三浦友和▽浅田美代子▽奥田瑛二・安藤和津夫妻▽中井貴一▽椎名桔平・山本未来夫妻▽石黒賢▽石橋蓮司▽中尾彬▽津川雅彦▽石田純一▽石田ゆり子▽柄本明▽西田敏行

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