映画監督の北野武さんが、巨大な顕微鏡ともいえるX線自由電子レーザー施設「SACLA(サクラ)」や「ナノ」に続く小ささを表す単位「ピコ」の世界について語る様子が同施設の特設サイト内のコンテンツ「SACLA×GENIUS」で公開されている。北野さんは同施設を使って見たいものに「脳」を挙げ、「なぜこの人が言うと面白くて、別の人が言うとつまらないのか、センスってどういうことなのだろうかなど、解明したいことはいろいろありますね」とコメントしている。
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SACLAは、世界最短の波長を実現した、“巨大な顕微鏡”ともいえる全長約700メートルのX線自由電子レーザー施設。原子レベルで細胞や物質の瞬間的な動きを観察し解明することができる。特設サイトでは、公式キャラクターの「ピコネコ」がピコの単位などについて解説するコーナーなど五つのコンテンツで構成。「SACLA×GENIUS」は、同施設の魅力などについて著名人が語るコンテンツとして8日に開設された。
北野さんは明治大学で学んだ際、レーザー光線に関わるゼミを受講していたといい、次々と鋭い質問を繰り出し、「想像したことがほとんど(実現)可能になってくるような感覚がありますね。これからは、SACLAをどのように利用するのか、想像力の勝負になってくる。サメからフカヒレをとっても、またすぐに生えてくるようにならないかなあとか」と語るなど、同施設が持つ可能性に迫っている。(毎日新聞デジタル)