女優の中谷美紀さんと脚本家で演出家の三谷幸喜さんが4日、東京・渋谷のパルコ劇場で行われた舞台「ロスト・イン・ヨンカーズ」の会見に登場。ヒロインを演じる中谷さんについて三谷さんは「稽古(けいこ)場では意外にぼけまくっていた。僕の真ん前を大あくびで通ったり、自宅のリビングみたいに過ごしていたところが意外ですてきな人だなと思いました」と明かし、中谷さんを赤面させた。
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2011年の「猟銃」以来、舞台は2回目の挑戦という中谷さんは「37歳の新人で、右も左も分からない人間を三谷さんの演出によって自分が変わり、成長していくのを感じている。お金をいただいて勉強させてもらって申し訳ない」とあいさつした。また、三谷さん演出による舞台は初めてで、地元のギャングから追われるチンピラのルイを演じる人気グループ「TOKIO」の松岡昌宏さんは「三谷さんとは一人っ子でA型という共通点が発覚した。ある種の共通点がある。楽しくやらせていただいています」と充実した表情を浮かべた。
「ロスト・イン・ヨンカーズ」は、ピュリツァー賞を受賞した米国の劇作家、ニール・サイモンさんの傑作で、米ニューヨーク州のヨンカーズを舞台に繰り広げられる3世代の家族の物語。会見には中谷さん、三谷さん、松岡さんのほか、小林隆さん、浅利陽介さん、入江甚儀さん、長野里美さん、草笛光子さんも出席した。三谷さんは「ニール・サイモンは手ごわい作家だけれど、大好きな作家でお手本にして勉強した。サイモンに一体化している部分もある。稽古を見ていて感動している」と語った。舞台は5日からパルコ劇場ほかで上演。(毎日新聞デジタル)