ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回はイブニング(講談社)で連載、醜く虐げられた少女・累(かさね)が母の遺品の口紅によって人生を変えていくさまを描いた松浦だるまさんの「累−かさね−」です。
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「伝説の女優」と呼ばれた美しい母・淵透世の娘として生まれた小学生の累は、その醜い顔のためにクラスメートからいじめを受けていた。学芸会を前にシンデレラ役に選出され、さらし者にされると気づきながらも「もしうまくやれたら見直してくれるかもしれない」という期待を抱いて練習に励む。しかし本番でさらなる嫌がらせを受け、母が残した口紅を使う。
「累」は、人の根源的な感情を刺激する“美醜”をテーマにした作品です。
人は美しいものを見れば心が和み、醜いものを見れば不快になります。その“美醜”が人の“顔”ならばどうでしょうか? どんなに奇麗な言葉を並べても、醜い顔になりたいと思う人は少ないと思います。しかも女性であればよけいにその気持ちは強いことでしょう。
本作の主人公・累は、二目と見れぬほど醜い容姿をしていて、それ故にさまざまな迫害を受けてきました。そんな時、亡き母が残した言葉を思い出します。「あなたの欲しいものにくちづけを」。その言葉を思い出した累は、口紅の力で美しい者の“顔”を手に入れます。そして美しさを手に入れた累は、まばゆい光が降り注ぐ舞台へと立ちます。美しかった母と同じ女優の道を目指すのです。“他の者の美しさ”を使って。
この物語は、美しい者が享受する恩恵のすべてを奪うことを決意した累の、罪深く、そして狂おしいほどの欲望に満ちています。もし自分が醜く、でもその醜さから解放される術があったらどうしますか?
そんな気持ちを持って作品を楽しんでもらえれば、より累に感情移入できると思います。また、亡き母の顔は本当に母自身の顔だったのか?などのミステリー要素もあり、世代を超えた物語の深みもあります。これからもどんどんストーリーは進みますので、ぜひお楽しみください!
「伝説の女優」は醜いアヒルの子? こんな奇麗なお母さんの子なのになぜ自分はこんなにも醜く生まれてしまったのか!? その答えは母が残してくれた「口紅」にある……。
魅力ある松浦先生の独特で迫力のあるイラストに、キーアイテムでもある「口紅」の不思議だけど分かりやすい能力などの設定も相まって、劣等感の塊のような主人公・累の心情がダイレクトに読み手に伝わってきます。
累の感じている恐怖や美人へと変身した時の快感の描写が絶妙で読後に何ともやるせない気持ちになってしまうほど、のめり込めること請け合いです!
しっかりとした伏線もあり、今後どうなっていくのかも、非常に気になる作品。
クセのある、クセになる“醜美サスペンス”、ここに開幕!!
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