アミューズメントゲームから始まった女子小学生向けコンテンツ「プリティーリズム」シリーズ初の劇場版アニメ「劇場版プリティーリズム・オールスターセレクション プリズムショー☆ベストテン」（菱田正和総監督）が8日に公開された。アーケードゲームとして2010年にリリースされ、11年にテレビアニメ化。「プリティーリズム・オーロラドリーム」を皮切りに、12年は「プリティーリズム・ディアマイフューチャー」が放送されて人気を呼び、昨年からは「プリティーリズム・レインボーライブ」が放送中だ。劇場版では放送された3作のアニメから「プリズムショー」をピックアップし、ランキング形式で発表していく。

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　「オーロラドリーム」「ディアマイフューチャー」「レインボーライブ」のシリーズ3作からプリズムショーをセレクト。ペンギン先生（声・三宅健太さん）とモモ（声・神代知衣さん）が司会を務めてベストテン形式で紹介していく……という内容だ。

　劇場版はアニメの見せ場の一つである、キャラクターたちが歌とダンスを披露するプリズムショーが次々と映し出されていく。司会進行のキャラクターがいてランキング形式ということで、往年の音楽番組を見ているかのようだ。過去3作品の中から選ばれることやストーリー要素がないこともあり、テレビシリーズを未見の人にはややつらい展開になってしまう面も否めないが、楽曲や作画、キャラクターたちのパフォーマンスは完成度も高く純粋に楽しめ、華やかなライブを見たような気分に浸れる。冒頭とラストに流される新作パートの部分や新キャラクターもチラッとお目見えするなど、基本的にはシリーズファンへ向けたお祭り的な作品だ。「MOVIX亀有」（東京都葛飾区）ほか全国で公開中。また、4月5日からはテレビシリーズ最新作「プリティーリズム・オールスターセレクション」の放送が決定している。（遠藤政樹／フリーライター）

　＜プロフィル＞

　えんどう・まさき＝アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。