2014年は、前期に放送されたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「花子とアン」で吉高由里子さん演じる主人公の妹役で注目を集め、15年度前期の朝ドラ「まれ」でヒロインを務める女優の土屋太鳳(たお)さんや結婚情報誌「ゼクシィ」(リクルート)やJR東日本「JR SKISKI」キャンペーンのCMなどに起用された広瀬すずさんらが注目を浴びた。今年はどんな女優が注目を浴び、ブレークするのか。本人へのインタビューを交えながら15年の注目女優を紹介する。
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2013年前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あまちゃん」でブレークした有村架純さんや「ごちそうさん」に出演した高畑充希さんなど朝ドラをきっかけにブレークした女優は数多い。放送中の朝ドラ「マッサン」では1月から北海道の余市(よいち)に舞台を移した「余市編」がスタートするが、早くも注目なのが余市編に主人公のマッサンと妻エリーの養女・エマを演じる女優の優希美青さんだ。
優希さんは福島県出身の15歳。事務所の先輩にあたる石原さとみさんに似ていると話題で、優希さん自身も石原さんに憧れていると公言している。優希さんは「第37回 ホリプロタレントスカウトキャラバン2012」のグランプリに選ばれて芸能界デビューを果たし、13年前期の朝ドラ「あまちゃん」でアイドルグループ「GMT」のメンバーの小野寺薫子役で出演した。14年は福士蒼汰さん主演の映画「神さまの言うとおり」(三池崇史監督)に出演。15年は2月に女優の足立梨花さんとダブル主演する「でーれーガールズ」(大九明子監督)、3月に「暗殺教室」(羽住英一郎監督)の公開が控えるなど、ブレークの兆しを見せている。
「たくさんの映画に出演して充実した年だった。受験生だったので勉強との両立も大変だった」と14年を振り返った優希さん。「(15年は)高校生になるので学校との両立を引き続き頑張りたいし、仕事も充実すればいいなと思う。今までやったことのない役に挑戦したいですね」と前向きに語っている。
映画や舞台で大活躍だったのが、女優の長澤まさみさんや山崎紘菜さんらが所属する大手芸能事務所「東宝芸能」に所属する上白石萌音さんだ。11年の第7回「東宝シンデレラ」審査員特別賞を受賞した真っすぐで意志が強そうな大きな瞳が魅力的な16歳。14年は9月に公開された映画「舞妓はレディ」(周防正行監督)で映画初主演を果たした。さらに12月には舞台「みえない雲」で舞台初主演を果たし、原発事故に巻き込まれる西ドイツ(当時)に暮らす14歳の少女という難役に挑戦。見事に大役を演じきった。
上白石さんは「(今年は)お芝居をたくさん見て、蓄えて、機会があったら我を忘れて無我夢中で(演技に)取り組みたい」と意気込んでいる。また、今年受験生でもある上白石さんは「勉強をしっかりやりたい。大学に進学して多文化や言語について学びたい」と話しており、“国際派女優”として活躍する日も近そうだ。
ファッション界出身の女優として注目なのが、10年にファッション誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルオーディションでグランプリに選ばれた森川葵さんだ。12年に初主演映画「LOVE ToRAIN−ラヴトレイン−」(伊藤陽佑監督)で女優デビューを果たした。14年には「渇き。」(中島哲也監督)や「人狼ゲームビーストサイド」(熊坂出監督)などティーンの間で話題の映画に立て続けに出演。17日からは「チョコリエッタ」(風間志織監督)、2月14日からは「おんなのこきらい」(加藤綾佳監督)と主演映画が立て続けに公開される。「チョコリエッタ」では髪をバッサリと切り、丸刈り頭でヒロイン・知世子を体当たりで演じ、「おんなのこきらい」では初の社会人役に挑戦した。
「“森川葵”でいくんじゃなくていろいろな“人”になれる女優になりたい」と話す森川さん。「地味な子からギャルまでいろいろな役を演じられる、いろいろなことをやらせてみたくなるような女優になりたいです」と話している。