老舗レコードメーカーのJVCケンウッド・ビクターエンタテインメント(以下、ビクター)が主催するロックイベント「ビクターロック祭り~2015~」が14日、幕張メッセ国際展示場9~11ホール(千葉市美浜区)で開催され、木村カエラさん、斉藤和義さん、星野源さんなど9組の所属アーティストが出演。オープニングセレモニーには演歌歌手の長山洋子さんが登場するサプライズもあり、1万3000人の観客を沸かせた。
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同イベントには、1997年のデビュー以来、ビクターに所属するミクスチャーロックバンド「Dragon Ash(ドラゴンアッシュ)」から、14年にメジャーデビューした注目の5人組バンド「キュウソネコカミ」まで多彩なアーティストがそろい、9組のうち紅一点の木村さんは「13年にビクターに入った新参者なので、ちょっと緊張してます。ただ、とても楽しみにしてまいりました!」と気合十分に、「リルラ リルハ」「TODAY IS A NEW DAY」「Butterfly」ほか全8曲を披露。14年5月にメジャーに本格復帰したスガシカオさんは「Progress」「モノラルセカイ」などファンキーなサウンドを聴かせ、斉藤和義さんは「どうもー、サザンオールスターズでーす」というMCで笑いを誘いつつ、「やさしくなりたい」「歩いて帰ろう」といったおなじみのナンバーで会場を盛り上げた。
トリを飾ったのは、一昨年の病気療養から完全復活を果たした星野源さん。「この曲の完成直後に病に倒れた」と前置きしながらも、そのことが「嫌な思い出にならないくらい面白い曲になったと思う」という「化物」や、「夢の外へ」などを演奏。さらにアンコールでは、「Wiiカラオケで巡りあった運命の1曲」という布施明さんの「君は薔薇より美しい」を、サングラスにカツラ姿の“ニセ明”に扮(ふん)して熱唱し、最後は「Crazy Crazy」でロックの宴(うたげ)を締めくくった。
「ビクターロック祭り~2015~」には、ほかにも池田貴史さんのソロプロジェクト「レキシ」、13年にデビューした4人組バンド「KEYTALK(キートーク)」、永積崇さんによるソロユニット「ハナレグミ」が出演。また、お花見の宴会場をイメージした特設ステージでは、DJダイノジさんが白熱のパフォーマンスを展開し、場内は春フェスらしい華やかさと熱気に包まれた。(取材・文:水白京)
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