小学生女児を中心に人気を集めているテレビアニメ「プリパラ」(テレビ東京系)の劇場版アニメ「劇場版プリパラ みーんなあつまれ!プリズム☆ツアーズ」(菱田正和監督)の“ライブ風上映会”が盛況だ。一部劇場で週末の最終上映回に行われている「アイドルおうえん上映会」は、アイドルが歌って、踊るアニメを見ながら、サイリウムを振ったり、コールができ、劇場は普段と異なる熱気に包まれている。チケットも予約開始から約10分で完売するほどの人気で、これまで、全国5館で行われた約30回の上映で約7000人が“ライブ”を楽しんだという。
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プリパラはアイドルをテーマにしたアニメで、主人公・真中らぁらが“神アイドル”を目指して奮闘する姿が描かれている。初の劇場版「みーんなあつまれ!プリズム☆ツアーズ」は、観客が列車に乗ってアイドルのライブを楽しめる「プリズム☆ツアーズ」に参加するという設定となっている。40館で上映中で、27日までの興行収入は約8000万円、動員数は約7万人。ライブ風の上映会は、昨年、プリパラの前身の「プリティーリズム」シリーズの劇場版でも実施され、人気を集めた。
「アイドルおうえん上映会」は、新宿バルト9(東京都新宿区)のほか、ユナイテッド・シネマ札幌(札幌市中央区)、ミッドランドシネマ名古屋空港(愛知県豊山町)、梅田ブルク7(大阪市北区)、T・ジョイ博多(福岡市博多区)で毎週金、日曜の最終上映回に開催。サイリウムの持ち込みが可能で、声援も楽しめるほか、コスプレでも参加できる。
新宿バルト9の「アイドルおうえん上映会」に潜入すると、200席以上の会場が満員になっていて、サイリウムを手に入場するファンの姿も多く見られた。上映が始まると、主人公・らぁららによる「Pretty Prism Paradise!!!」のライブシーンでは、ファンがサイリウムを振り、歌詞に合わせて「きーせき」などのコールが起こるなどアイドルのライブのような盛り上がりを見せていた。
劇場は、静かに映画を楽しむ場所というイメージが一般的だが、昨今は「それいけ!アンパンマン」や「アナと雪の女王」などで、観客が映画を見ながら歌えるタイプの上映が実施されるケースが出てきている。劇場をライブ会場に見立てた今回の「アイドルおうえん上映会」は、そうした「みんなでうたおう」上映をさらに進めた形だといえ、一面でパブリックビューイングにも近いものがある。アイドルアニメが人気を集める中、2次元キャラクターの“ライブ”として今後浸透するかもしれない。
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